Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ハーフの手持ちが減ります

どうやら長年ツートップを走り続けていた格付けが変更されたようです。
10年おきに変更で見直されるサンテミリヨンの内容が大きく変えられた印象が。プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAのシュヴァル・ブランとオーゾンヌに遂にアンジェルスとパヴィが加えられ。この位ならばまだまだ暗記も楽なものですが、その下が幾つか変わりシンデレラのヴァランドローも加わる形で覚えきれるかな?まま、この段階からだから僕にはあまり関係ない気もいたしますが。
そんなニュースも今週の週末に備えてお預かりしている希少な銘柄2本が。どちらも’74ヴィンテージですが、そんな使い方もありでしょう。それにしても先日はクリュッグの3Lでのシャンパンタワーで今週は、またまたワイン・ボランティア!素晴らしい。
で先週末の土曜日のお騒がせは
・Gevrey Chambertin Combe Aux Moines’01 Philippe Leclerc
・Vosne Romanee’96 Daniel Rion
・Krug Grande Cuvee
・Volnay Santenots’85 Coron Pere & Fils
前半に久々にあくせくする瞬間もございましたが、久々のドクターのご夫婦も。相変わらず饒舌なドクターでしたが、僕よりも随分上の世代ではありますがワインコレクターとしても有名な方で。DRCとイケムに関しては随分お持ちのようですが、中々お誘いいただけないもので。
今回もハーフをあっという間にの2本でしたが、’01のブルゴーニュは少しづつ愛らしさも感じられる飲み口のヴィンテージに。あの硬さが主張するフィリップ・ルクレールですらそう思わせるのですから。
お次はダニエル・リオンのヴィラージュの’96で。こちらは完全に溶け込んだ果実味がもうひとつ上のステージにあり。滑らかな味わいはアペラシオン・造り手もございますがやはり時間が何より大切かと。
後半に掛けての週末の晩は穏やかな展開でしたが、そんな時にお越しの飲み友達のような方に結局。
久々のクリュッグは何時もと変わらないふくよかな泡の繊細さにNVでは敵う者はほとんど。ただただ個人的にはやはりヴィンテージが欲しいものです。このグラン・キュヴェで無くても良いので。
〆のブルゴーニュは、これもまた偉大な’85を。コルクが随分落ち込んでおりましたが、心配の味わいは逆に素晴らしい熟れた無花果の赤ワイン煮のように。噛みしめるような果実の味わいは、やはりヴォルネイのイメージをはっきりと。

                       Sommelier R.Imamura