Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ドルーアン

ボルドーの’09ヴィンテージのパーカーポイントが出され、市場の動向が顕著のようです。当然のように高値動向の五大シャトーに右岸のトップシャトーのいくつかはそれなりの上昇率なのですが、注目に値するシャトーの存在はここ数年取りざたされておりここに強烈な価格上昇が。
グラーヴのスミス・オー・ラフィットが126%にポムロールのクリネが52%、ポイヤックのポンテ・カネが40%とやはり投資が功を奏したようなシャトーの名が挙がります。
ですが、個人的にはあまり興味はないな・・・・。取引先はクリネの正規代理店ですが、もう既に’09は正規価格で売り切ったそうで。’09ならばDRCのコルトンが興味深いかな・・・・。
で昨夜のドルーアン
・Nuits Saint Georges’83 Joseph Drouhin
・Savigny Les Beaune Serpentieres’79 Joseph Drouhin
・Nuits St Georges Les Vauvrains’85 Christian Confuron
個人的な通勤時間には雨が止んでおりますが、降ったり止んだりの落ち着かないお天気にどうも気分も優れない週初めの晩はやはりゆっくりと。中盤から気がつくとカウンターは8席しかないので、席は詰まるのですがやはりお越しのゲストの皆様は本当に何時もながらお元気な60代のムッシュの面々。
何時ものようにお連れのマダムは20代前半ですが、今夜は久々にお店のママさんも伴われ。しばしの昔話のような時間にも華が咲きましたが。
4名様であれば2本は空くことが想定され、どうせであればドルーアンの古酒を並べてみるのも。ボトルむらもあるでしょうが、当初の想定とは思惑が異なる味わいで’83のニュイの方が大分ひねた香りが出ており醤油の香りも。片やセルペンティエールの’79の方が意外にもピュアな味わいで綺麗な熟成も感じられ。どちらもコルクもオリジナルでぎりぎり砕けない程度の。エチケットは’79の方はリラベルされておりましたが、関係ないか・・・・。
〆のブルゴーニュは、こちらも何時ものムッシュも先の方と同世代で。やはり色々な意味でこの世代の方の方がお元気なようで。
’85のコンフロンは、やや酸が立つ味わいではあるもののブルゴーニュへと傾倒されたムッシュにはこの位はお好みの範囲かと。
ドメーヌ、畑にヴィンテージと一言では表現しきれませんがこの3本であれば好みの分かれるところですが。

                        Sommelier R.Imamura