Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

世紀のワイン ’47白馬

本日のお昼は、ゆっくりとサッカーをテレビ観戦。外国人助っ人の選手の技術の高さに溜息ではありましたが、日本人選手の成長はまだまだこれからが本当の意味での挑戦なのかな?
で今回の納品されたワインは、シャンパーニュは全てマグナムの1,500mlでモエのヴィンテージ’88’86にロゼの’88’90が。エチケットに大分ダメージが見られますが、中身は期待出来そうです。ブルゴーニュは’82のトラペのシャンベルタンに白はジャン・アンリのマコン・ヴィラージュ’88がケースで。マコンはグラス対応も可能なアイテムですが、澱の量がやや気に成るテイスティングが必要な印象も。
ボルドーからはハートのエチケットのカロン・セギュールのオールド・ヴィンテージが’59’53です。偉大なヴィンテージでもあり、きっと何方か喉から手が出るほどでは?
で昨夜の正規のワインは
・Chateau Cheval Blanc’47 St Emilion (J.Vandermehlen)
・Brunello di Montalcino Pian delle Vigne’96 Antinori
・Pommard’71 Jean Michelot
今月も2日から彼のお越しで新しい月のスタートななったような。ただただ、恐ろしいほど閑散とした金曜の夜だったのですが・・・・・。
遂に正規のワインが。お取り置きさせていただいていた、前世期の特別な1本であるサンテミリオンのシュバル・ブラン’47を。瓶詰はネゴシアンのヴァンダーミュレンではありますが、それでも僕にはこれまで少なからずもボルドーワインを飲み込んでもきたかと思いますが既成概念も完全に変わる特別な体験でした。
シュヴァル・ブラン’47はゆるぎない不滅の銘酒であり、近代醸造学における常識への挑戦でもある。若いうちも青年に成り50歳になっても、シュヴァル・ブラン’47の素晴らしさはいつまでも変わらない。熟成の頂点はおそらく80年代末といえようが、紀元2000年代の幕が開いた今でも、この1947年におけるボルドー最良のワインは相変わらず見事で、今後も秀逸なワインで有り続けるだろう。”ミッシェル・ドヴァス著 世紀のワイン より
メルローの魔術師ミシェル・ロランにして死ぬ前に飲む1本のワインに挙げられるこの銘柄は2年ほど僕のセラーで静かにこの晩を待っていた。今までボルドーの古酒には幾分の曇った良く言えばトリュフ悪く言えばカビっぽさを感じさせるものだと認識しておりましたが・・・・。ですが、この最良のヴィンテージの特別なカベルネ・フランメルローはそんなものは微塵も感じさせないゴージャスなプルーンをたっぷりとグラスの中に湛えながら。グラスの中で少しづつ変化は促されるものの、その60年以上の時はまだまだゆっくりと流れており永遠の生を受けたような威光をはなっておりました。
何時もながら有難うございます。4月以降はまた、色々な変化もございましょうがこれに懲りずに月に1度のプチ・ワイン会を楽しみにしております。
深夜はまたまたシガーをお持ちの何時ものムッシュと宴たけなわに。アンティノリのブルネロ’96はまだまだ硬さが主張だな・・・・。それに比べてやはり’71のミシュロは流石の華やかさでマンゴスチンの香りをコメントされていましたが。
で今回のコレクションの追加は、ダビドフが香港限定でリリースした”イヤーオブザ ドラゴン”ロブスト・サイズのトルぺトです。香港でも今年は辰年で、特別な龍を模した木箱に10本だけの限定品ですが僕の名前に”竜”が含まれることを覚えている彼は香港から電話までして必要か否かの有無を。もちろん箱を1つだけ・・・・・。個人的には嫌いじゃないよ、そんなセールスも。
(ちなみに こちらの葉巻きは彼からのお土産になります。残念ながら商品にはなりませんので悪しからず。)

                    Sommelier R.Imamura