Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

右岸からシャンパーニュへ

ゴールデン・ウィーク突入前の駆け込みのような祇園街でしたが、今宵はボルドー右岸の2つのシャトーとエミール・ガレのシャンパーニュが消えて行きました。
・Chateau Troplong Mondot’85 St Emilion
・Chateau Cheval Blanc’79 St Emilion
・Perrier Joulet Belle Epoque’89’88
10年に一度格付けを見直すこのエリアは先日見直しがされ、降格させられてしまったシャトーが法的措置に訴えるなどドラマが未だ続くワイン業界です。
このトロロン・モンドはどう呼んでもこのようには発音し難いですが、人気が富に急上昇しました。確か’96からだったでしょうか?オーナーさんのチェンジにより酒質が明らかに。そういった意味でグレート・ヴィンテージの’85とは言え他のシャトー達からしても一番上の数字が穏やかで。ただ、ヴィンテージの好ましさかお選びいただくのも決して悪い選択ではないでしょう。やや、酸が主張するものの徐々にまとまりが出てきてメルロー特有の”まろみ”とでも言うのでしょうか。とても久しくお越しいただけていない開業やご実家に戻られたドクターの元同僚の方々でしたが、如何されておられるのでしょう・・・・・。
このところお父上のご利用のほうが頻繁でしたが、今宵はご子息が。白馬の’79はやはりサンテミリオンの揺るがすことの出来ないツー・トップのひとつ。いきなりのふくよかさはカベルネ・フランが成功した時のみ微笑まれる極上のグラン・ヴァンへと。勢いは加速していきベル・エポックの二つのヴィンテージを飲み干されてしまいました。先のお店でサロンの’96を楽しまれたようですが、やはりヴィンテージが。熟成してコクと円みを帯びたベル・エポックは若いヴィンテージでは全く体感出来ない高貴さを漂わせ。この後、急激に睡魔に襲われた私でしたがやはりお供するのもほどほどにしないと・・・・・・・。ただ、このあたりのワインを飲まずにおられないのは性ではないでしょうか。
それにしても、またシュヴァル・ブランを探さなくては。ボルドーの特別も高くなりその度に・・・・・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura