Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

書ききれない、極上の

昨夜は途切れない極上の晩で。ゲストの組数としてはそれほどでも無いのですが、抜栓したボトルは極上ばかりで・・・・
・Pol Roger Brut’90
・Chateau Talbot’79 St Julien
・Dom Perignon Oenotheque’92
・Clos de Tart’75 Mommessin
・Aloxe Corton’52 Antonin Rodet
・Les Forts de Latour’75 Pauillac
・Chateau Cantenac Brown’34 Margaux
・Pommard’71 Jean Michelot
・Dom Ruinart Rose’86 1,500ml
・Chambolle Musigny’89 Comte Georges de Vogue 1,500ml
前半からご予約をいただいておりました、ですのでお料理もそれなりに策は練っていたのですがご同伴がもう一組。お電話をいただけたので、こちらも必死に下準備はさせていただきましたが21:00までは汗だくの姿で何時もならご一緒に飲んだくれるような姿も”今日は仕事してる!”のマダムの一言が全てで。
久々のお越しのムッシュは居を岡山に戻されたためもありましょう。何時ものようなお料理の対応にポール・ロジェの柔らかい’90はアペリティフには贅沢な。
続いてタルボの’79は、ハーブの香りをたっぷりと熟成感に閉じ込めながらの通好みの4級シャトー。
お料理もめいっぱいで可能な限りの今宵はご接待でもあったのでしょう。結果、お三方で6本のボトルを飲み干すことに。まま、もちろん後半は僕も大半を。
エノテークは遂に’92までも扱うことに。ですが、流石のシャンパーニュの代名詞は滑らかな泡に蜂蜜を清らかに。
この時代の評価は定まらないクロ・ド・タールですが、今宵1番なくらいに美味しい杏子のニュアンスが。個人的にはオフでもこのモノポールは裏切らない思い出が幾つも。
ヴィンテージを合わせたお遊びは、セカンドながらもこのシャトーの偉大さを。未だに硬さはボルドーのそれですがデキャンタージュ後に真価は。’75のポイヤックは大ぶりなモンスターで。
ヴィンテージ’50は無かったものの、’52でお許しを。蔵出しを5年ほど前かな?それ以来立てつづけたボトルは遂にでしたが活き活きとしながらもダージリン香るピノ・ノワールの世界観は官能美以外なにものでも。
そしてヴィンテージ’34まで。もう味わい云々の世界でもないでしょうが、ボルドーは特に問題などは。鉄観音の香りも熟成のピークを越えて現れたものでしょうが、ノスタルジーはワインにとっても非常に大切な副産物で。
これでも足りずにグラスをご所望でしたが、結局使い勝手の良いジャン・ミシュロを。ハイペースな消費の’71です。
深夜は10名の貸し切りに。もう、為るように為る展開ですがこの段階のシャンパーニュは心綻ぶ極上で。’86のマグナムのロゼは、今宵二つのドンを贅沢に。
締めはヴォギュエのマグナムで。どうもかなりサービス価格になってしまった気はしますが、偶には良いか。流石に’89は外交的、マグナムでもピュアな果実味がこの造り手のポテンシャルを認めざる負えない素晴らしいヴォーグ。

                         Sommelier R.Imamura