Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Biondi Santi

お昼間に頻繁に流れてくるワイン業者さんのオファーのFaxが本日も。
どうなんだろう?今回も残念な形で手に入れられなかったのがイタリアのアブルッツォの赤ワイン。プレミアム・クラスのこの州の銘柄と言えば、もうここしかないだろうと言うくらいのヴァレンティーニのモンテプルチアーノ。今回は希少な上優良なヴィンテージの’96でした。Faxも比較的早い段階で流していただけているとは思うのですが、1本も購入出来ず。後程の確認でもどうやら100本近い在庫が、あったそうなのですがあっという間の完売のようで。正直、価格も中々高価なものですがこれからおそらくネット上のワイン屋さんにこの銘柄は溢れるかと。一体、どれくらいの価格で反映されるのか興味深々ですが。
で昨夜のトスカーナの銘醸は
・Brunello di Montalchino’78 Biondi Santi
・Chardonnay The Olive Grove’94 D’Arenberg
今回も研究会のような学会ですかね?週末までの長丁場のようですが京都のお越しのムッシュは、ここ数回と同じくお一人でも上手にボトルを。
ブルゴーニュの赤のご指定でしたが、お勧めの銘柄に興味深く選ばれたのがブルネロの産みの親のビオンディ・サンティの熟成を。
サンジョヴェーゼを改良してエレガントに長熟を可能にした触れ込みで、お好きな方には特別な1本として確立された立場にあるこのブルネロ、今回は正直もうピークの段階を迎えているだろう?そんな’70年代のボトルが歌人的にはかなりお買い得なプライスで。
ここ15年くらいで’70年代のものは何度か試させていただける機会がございましたが、やはり熟れてポートの段階からのスタートの印象も。それでもデキャンタージュもして更にゆっくりと飲み干していくのですが後半は無花果のドライフルーツのように一段と甘みの増すスタイルで。
今宵は久々のオーストラリアのシャルドネも。比較的豊満でトロピカルなイメージのある南半球の白ですが、シラーズで名をはすダーレンベルグの白は初めての。しかも’94ヴィンテージですので、とろりと滴るような蜜の味わいが約束されており。熟成香に何処かしらブランディーのような洗練された香りも含まれてきており香りも味わいにも贅沢な姿が見て取れ。

        Sommelier R.Imamura