Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

シャガール

贅沢な悩みではあるのですが、ボルドー左岸のワインリストのページは見開きで約80種のボルドーのグランヴァンが羅列されているのですが。左ページは五大シャトーに2級を、右のページには3級から5級を経てクリュ・ブルジョアにセカンドクラスを。
ただただ、何故かここのところ左ページばかりの動きで在庫が尽きており。常識的には右ページが動くはずなのですが。
で、遂にまだまだ若いヴィンテージですが’99ヴィンテージのストックを自宅地下より追加で。奇しくもこの年は結婚した年ですが、流石に手持ち限られた銘柄は尽きてきました。ちなみにマルゴーにピションの夫婦シャトーを追加いたします。
で昨夜はシャガール
・Chateau Mouton Rothschild’70 Pauillac
・Santenay’96 Yve Girardin
しばしの間はあくものの、思い出したようにお電話をいただけるボルドーラヴァーのムッシュは今宵もお電話口からムートンを指定で。
先のお店ではムートン・カデを楽しまれたようですが、流れとしてはよろしいかと。現状のリストのムートンのヴィンテージは’00から’91’82’79’77’73’70’64となり明らかに市場の評価と言うかまあパーカーポイントでは’00と’82が群を抜いて。もちろんプライスも。で’70を選ばれる次第ですが、個人的には出来に関してはこの’70が最も印象は良いのですが。
丁寧な抜栓にも素晴らしい状態で、コルクも完全に浸透した姿で。まま、この時点では五大シャトーの仲間入りは果たしていないものの力で押す味わいではもうなくも複雑に絡み合うアロマの共演と余韻のほろ苦い味わいにボルドーのフィネスを感じさせられます。
また、こまめにこのゴージャスなランクの銘柄も探しておかないとな。どうも中国にほとんど流れていっていないのかな?
全くタイプにステージも異なるのですが、これはこれで愛らしいブルゴーニュ。久々に嘗ての亡くなられたオーナーさんのお話が出ましてしばし思い出話も。そうですね、感謝をしてもしきれないくらいですが人間とは軽薄なもので。そうそう、そう言えばその彼も赤ワインだったらブルゴーニュしか飲まれなかったな。今宵も天国で、豪快に楽しまれているかと。

             Sommelier R.Imamura