Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

見つからない

出勤時に疏水沿いにて感じる季節感のひとつのキンモクセイの香り。本日の雨で大分散り始めておりましたが長男が最後の年の卒園生になった幼稚園の敷地内に元気に毎年花を咲かせております。
また、昨夜はサッカーに尽きるかと。小さなワンセグの画像からも何度も叫ぶシーンがあったような。アルゼンチンに勝つにはあの展開しか無いような気もしますが、新たな船出は取りあえず最高の形だったでしょう。次の韓国戦は、荒れるでしょう。
で昨夜の見つからないワインは
・Morey Saint Denis’99 Louis Jado
・Clos−Vougeot’73 Henri Lamarche
・Hermitage’83 H.Guigal
・Chaterau Sociando Mallet’91 Haut Medoc
前半のアペリティフでもボトルで飲まれるのは歯科医K。’99の甘く酸の密度も高いモレは、お鮨の前にもよろしいのでは。
連日のマダムは、今宵もお疲れの中。出だしの甘みの欠如は、中盤からグッと乗ってくるものです。世代が遡るラマルシュのヴージョは、沢山の所有者の中からも秀逸なドメーヌであることは間違えなく。
後半は先日顧客の方からご紹介いただいたのですが、10年以上前に面識が有られた方。ダイレクト・メールの効果がここには有ったようですが、それ以上にやはりそこに縁を運んでいただいた顧客のムッシュには本当に感謝いたします。
”エルミタージュ”一言での銘柄指定、僕のリストからは危険なリクエストかもしれませんが頃合いは心得ながらも。
ギガルの熟成したシラーの香りの出方はやはりこの季節には、申し分なく。ジビエの気分でしょうが、鴨でお許しを。妖艶な獣のニュアンスが、赤い血のソースと鴨油が非常に。
2本目は’76のお姉さんに合わせてのグラン・リュ’76がどうにも見つからない。高級ワインのリクエストにはガッツが出るものですが今宵は、どうにも。
それでもソシアンド・マレも十二分に上質なボルドー。柔らかく繊細さをも感じさせるクリーンなシャトーの印象をはっきりと感じさせるこの作り手は締めにも相応しい。

               Sommelier R.Imamura