Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ゆっくりと寝かせた

休日はほぼ徹夜状態ながらも長男をトライアンフの後ろに乗せて散髪に。季節も最高でヴィンテージ・バイクにはこの上ない爽快な日。僕も子供の頃に父親のスクーターながら、後ろにしがみ付いた記憶がありますが彼も将来に思い出すことはあるのだろうか?
また、本日はジムの帰りにお稲荷さんへ。参道への一通を他府県ナンバーの逆走で捕まっておられ。帰りに僕のベスパも止められましたが、”なんやベスパかヴィーノやと思った”で解放でした。そうか、確かヤマハのヴィーノは名称はソムリエ泣かせですが近年のスクーターは”昼間もライトオン”は法規になってるのかな?
で先週末土曜の晩は
・Clos de Vougeot’97 Fransoice Lamarche
前半から意外な展開ながらもお食事のご同伴のご利用の流れで中盤まで入り乱れて。ただ、後半に続かないのが土曜の晩の姿かと。穏やかな後半を過ごしながらもダラダラとした朝帰りで。
ラマルシュのクロ・ヴジョ、今月はラマルシュのグラン・リュを特集に掲げてはおりますが残念ながら未だ。それをあざ笑うように、彼のクロ・ヴジョは’73と今宵の’97が。
この’97は、ワイン好きのマダムがリストから探されお連れのムッシュにプライスの確認を。そんなボトルは、僕のリストの中のブルゴーニュではある種異彩かもしれない。こなれた価格ではあるものの、如何せんヴィンテージの若さが。ただ、このボトルは本当に店舗のセラーで5年は寝かされており何度も他のボトルのピッキングの為にキャップ・シールに手を掛けられ赤い色が剥げてしまい鉛の銀色が剥きだしになったもの。
何時かは何方かがオーダーを、そんな思いでもありながらの完璧な状態で熟成の過程を進んでいたヴジョは今中々の飲み頃で綺麗な果実味が豊満に拡がる姿がグラン・クリュのそれを力いっぱいに表現を。
ただ、残念だったのは最初から飲みきれないとの旨でしたので途中でお持ち帰りを。ですので、おねだりをさせていただく時間も無く。刻々と変化するであろう様は、お客様は神のみぞ知るで。

              Sommelier R.Imamura