Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

週末の勢い

土曜日は8月とはいえ前半より、ばたつくナイーヴな一晩に。なにしろ、突然の17:45ごろのご来店に追い掛け回され。たった15分でしたが、今宵に準備の大切な点がクリア出来ずにスタートしてしまいました。
また、こちらのご常連さんの賑やかな点は特筆でカウンターの真ん中におられると私の身動きがとり難くなり他の皆様にはご迷惑をおかけしたのでは?ちなみにこちらのご夫婦は
・Taittinger Brut
・Volnay Chanpans'72 Mommessan
・Pernand Vergereses'79 Joseph Drouhin
おそらく京都でも有数のD.R.Cコレクターのご夫婦は、私どもではロマネ・コンティという訳にはいかず。ですが、いつもあれこれと楽しい方でブルゴーニュの面白みのあるものをリストを睨みながらも、最終的には私のお勧めになるのですが。
ハーフ・ボトル特集のテタンジェとヴィンテージ’72の珍しいモメサンはネゴシアンとは言え素晴らしい輝きを放ち、可愛らしいアロマを持つヴィンテージ・ワインに。
二本目のブルゴーニュもネゴシアン物でしたが、こちらも先のワインより7年若いだけありタンニンの骨格をしっかりと留めながらも甘みが主張する上質な1本。
その後もブルゴーニュの彼女が。
Clos Vougeot'79 Louis Jadot
さすがに特級畑のヴージョは、もう一段階ステージは上るもので。ヴィンテージ’79は何となく、ふくらみよりも筋肉質な印象が。こちらもより大きなネゴシアンでしたが、造り手の上質なイメージと畑の偉大さに後押しされる官能的なブケを振り撒き。
今宵はブルゴーニュで終わるかと思われましたが、最後にローヌの極上が。
・Cote Rotie La Mouline'81 E.Guigal
ブルゴーニュとローヌを愛でられるムッシュは今宵も宮川街の姉さんと。今夜はギガルの方を一言目に。3つのシングル・ヴィンヤードのなかでも最もバランスのとれ繊細さを感じさせる熟成したムーリンヌ。特筆なのは、やはりインキーなアロマを全身に纏いスパイスやアニスなどのオリエンタルな印象を顕著に感じさせる今夜1番の感動を。例によって三分の一は私が飲み込むことになりましたが、今宵も随分と大量にご相伴をさせていただきました。
              Sommelier R.Imamura