Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

白馬

シャンパーニュ業界の販促の仕方の上手さは、何時もながら感心させられます。ドン・ぺリニヨンの幾つかの階層を設けたキュヴェの違いでのマーケティングやヴーヴ・クリコのグラスとボトルをセットにして持ち運びが保冷をしながら出来るトラベラー・バックやクルーザーのメーカーとのタイアップの重厚なマホガニー・ケースなど斬新なものも。
今回はドン・ペリニヨンのエチケットのカラーをアンディー・ウォーホルへのオマージュでポップな色調の赤・青・黄の3パターンをリリースされたようで。中身は’02のドン・ペリニヨンだそうですが上代¥21,000−は果たして売れるアイテムに成りますでしょうか?
で昨夜の白馬は
・Taittinger Brut’90
・Chateau Calon Segur’70 St Estephe
・Chateau Cheval Blanc’81 St Emilion
中盤からは、先日のマダムが。前回がやや重苦しい話題だったことを謝りに、そんなお越しだったようですが閑散とした状況に結局長時間の拘束になってしまい。
しっかりと熟れたニュアンスを感じさせるテタンジェのヴィンテージ’90。あっという間の6本の在庫でしたが、今回も含めてシャンパーニュの熟成の妙味の世界を知っていただける値ごろ感のある上質な味わいだったかと。この夏は特に白とシャンパーニュのオールドに仕入れの難しさを痛感させられ。
節目の’70年産まれとも言いましょうか?偶にはご自身のヴィンテージも試されてはそんなセギュールの’70もかなりの目減りにも関わらず良好なボルドーのほろ苦くも甘い液体に。確かに女性受けは、良いハートのエチケット。
〆のお越しは先日お渡ししたテタンジェ・コレクションの’00’81をお姉さんのお誕生日に垂直で楽しまれたようで。
でそれに寄り添うように、今宵はシュヴァル・ブランの’81を。有る意味解り易い選択ではありますが、お手持ちにオーゾンヌ’81も有られるとかで納得も。’80年代に入ってくると比較的この特異なカベルネ・フランを主張させるシャトーも安定感が。’70年代には難しさが目立つだけにここにも世代間を感じさせられます。
しなやかにして優雅な味わいに白馬の名も頷けるかと。

              Sommelier R.Imamura