戸惑いながらの初日を過ごした、アルバイトの渡井さんは予想以上におじ様受けがよく。そんな彼女の初日は、華やかなシャンパーニュにて華を添えられました。
・Ｄｏｍ Ｐｅｒｉｇｎｏｎ’９０ Ｍｏｅｔ ｅｔ Ｃｈａｎｄｏｎ
通常のラインのドン･ペリニヨンのヴィンテージ’９０は、熟成が少しずつ進んでおり色合いもイエローが濃く混ざり始めて。香りが顕著にナッツやハニーのアロマを含みつつレモン･バームなどのハーブのニュアンスも感じられシャンパーニュの代名詞ドン･ペリニヨンの名に恥じない素晴らしい複雑味を。
何かお連れのマダムのカナダへの出発のお祝いだったようで、それに便乗したような素敵な初日の偉大な１本でした。
それから東京からのゲストは、上手にワイン・リストを隈なく眺められ値ごろ感あるセレクトを。
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｃｅｒｔａｎ ｄｅ Ｍａｙ’８７ Ｐｏｍｅｒｏｌ
玄人受けするセルタン・ド・メはヴィンテージ’８７で、プロからしてもねらい目の生産年。’８８’８９’９０は高嶺の花と言う方も侮れないクオリティを誇る右岸のトップ・シャトー。まだまだ、青年期の骨格を保ち徐々に移ろい始めるブケの広がりは、菩提樹やベイリーズのクリームが頭に浮かび。
おそらくこのリストを作成している私も予算が￥２０，０００−くらいでしたら選択肢の最有力候補の一つに挙げるはずでしょう。
寒さが急に厳しさを増した今宵、人恋しさも兼ねてワイン・シーズンに拍車をかけて欲しい。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
