Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵も素晴らしい

昨夜に引き続き前半の忙しさは、厳しさも。ですが、バースデイのご利用を含めて今夜は気持ちの良い一晩でした。
・Pernand Vergeleses’79 Joseph Drohin
・Chateau de Valandraud’92 St Emilion
・Echezeaux’97 Domaine de la Romanee Conti
この数ヶ月で、何度かご利用いただけるようになった金融関係のムッシュは今宵バースデイのようで。こんな日は皆様、駄目もとでも初めにおっしゃって下さい。シャンパーニュぐらいサーヴィスいたしますよ!
何となくやや無理をしながらもバースデイ・ヴィンテージをセレクトしてしまった。かなり高めの原価率になってしまいましたが、良しとしましょう。ピノノワールの熟成は鼻腔を官能的に刺激しお二人にも受け入れられたのでは?
たった4,500本しかリリース出来なかった熟成が進みつつあるヴァランドロー。シンデレラ・ワインの代名詞的存在の彼らは’96ヴィンテージを試す限りではカリフォルニア同様に熟成の良さは存在しないものだと言う感覚でしたが勉強になりました。
’91ヴィンテージをファースト・ヴィンテージにする、まだまだ歴史の浅いこの造り手ですがネゴシアンから造り手に変身した成功例です。ここ最近ではプライスも落ち着きを取り戻し若干なりとも扱いやすくはなったものの、タイミングを逸した酒屋さんでは未だに桁の変わってしまう余剰在庫になっております。
とは言え、やっと14年の熟成を経てビター・チョコレートのようなほろ苦さを持ちながらも芳醇でパワフルな果実味は健在で。グラマラスな彼女が余分な部分をそぎ落としたスタイリッシュな体型に。
若いヴィンテージとは言え、もうすぐ10年の時が見え隠れするD.R.Cは抜栓時は穏やかだったものの、時間とともに”香りの爆破”を感じさせ。カウンターの一部は、エシェゾーのチェリーでありながらもカカオマスのエキゾチックなブケに支配されておりました。
ほとんどが扱うD.R.Cのエチケットにはラルー・ビーズ・ルロワのサインが入るものばかりですが、久しぶりにアンリ・フレデリック・ロックのサインを見た感じです。D.R.Cは私が試した限りではいつでもどんな畑でも、彼らのスタイルがはっきりと感じられる素晴らしくステージの違うワインです。Sommelier R