Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Clos des Goisses’96

昨夜の帰宅の遅さから本日の恐怖の地蔵盆からは、開放され。若干の微妙な気持ちながらも数年後の為に義務感からか時間を費やしてくれた妻には改めて感謝を。それだけに明日の日曜日は少しご近所の手前もございますので・・・・・。
で昨夜の中盤の動きに乏しかった中程度の出来の週末は
・Beaune’95 Michel Gaunoux
・Clos des Goisses’96 Philipponnat
・Puligny Monyrachet 1er’85 Louis Latour
前半からの歯科医のKさん、相変わらずのバイタリティでお連れの方は決まって20代前半の美女を。60代ながらもその辺りは強さを物語ります。
基本的にはブルゴーニュの赤のみ、合わせてシャンパーニュを山ほど。ポマールに居を置くミシェル・ゴヌー、出だしは比較的穏やかなのですが少し熟成をしたものになると途端に価格の高騰に拍車が。そんな彼女のボーヌながらも’95は正にブルゴーニュのフィネスで酸のバランスが綺麗でチャーミングながらも甘酸っぱい果実に満たされ。
後半に結局飲み会のような、変わられない皆様は少しづつ合流される形で結局朝方まで。待ち時間のシャンパーニュはクロをもつ唯2つのゴワセを。この畑は本当に急斜面で手前に川も流れ明らかに高貴な葡萄を産み出すであろう最上の区画。ただただ、作業の大変さはみれば見るほど。幾分やはり若さからの柑橘系のニュアンスが強く余韻がシャープでしたが、素性とは偽れないもので優雅な貴族的な姿を。
〆は白の熟成を。大手メゾンのルイ・ラトゥール、確かに若い間は何となくつまらない感じもございますがそれはやはり皆様早飲みをされすぎておられ。有無を言わせず抜栓を。もう手持ちも最後の1本でしたが、こういった機会は非常に重要かと。上質な造り手の素晴らしいワインが過小評価され、本当にワインをお好きな方にはお伝えしたいこんな1本もございます。プルミエながらも若すぎるコルトン・シャルルマーニュよりも心躍らす1本が有ることも。綺麗に熟成した証のモカのニュアンスにトロリと纏まった果実と酸のバランスは先のゴワセに唯一足りない部分かと。時に熟成は格を覆します。美味しかったですか?

            Sommelier R.Imamura