Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’83

朝方はしばしば次男の泣き声で起こされることがあるのですが、本日は随分熱っぽく。もう、ひとりでダイニングまで降りていけるのにベッドからの転落ガード越しの切ない表情には起きて抱っこせざる負えません。
8℃くらいの熱に心配をいたしましたが、食欲がみられたので一安心でしたが。
雨の日のジム通いはミニにて。個人的には汗だくに為りに通っておりますので出来れば他の干渉は受けたくはないのですが兼ね合いの中でのおしゃべりも。
さて週頭はやはり芳しくはないものの昨夜も楽しいボルドー
・Chateau Marquis de Terme’83 Margaux
連日のムッシュの他愛も無い大ぶりなお話にやや食傷気味な私でしたが中盤にマルゴー村の偉大なヴィンテージ’83が。
こちらのムッシュも微妙にキャッチボールは出来ているのだろうか?そんなサイクルの方ですがお忙しく生きておられるのでしょう、お供のマダムが色々な意味で流石でもありだからこそのご一緒される所以なのでしょうが。
ボルドーの4級格付けのマルキ・ド・テルムは個人的にはエチケットのクラシックさに魅かれ、またマルゴーながらもがっちりとした筋肉質な味わいに素性の良さを感じるグラン・ヴァンです。正直、この辺りの格付けのマルゴー村のワインにはエレガントさと言えば聞こえは良いですがやや軟弱さを感じさせる銘柄も多く。
まあ、もちろん今回の’83は通の皆様でも’82と’83のどちらをより評価すべきか賛否が分かれるアペラシオン・マルゴーかと。個人的にはポイヤックの’82でマルゴーは’83の方が印象が良く、特にパルメの’83は別格だったような。
で、今回のこの1本は前日の’73とは大違いの間違えなくデキャンタージュの重要性がはっきりと見て取れるパワフルにして大胆な酒質。
ジェームス・タンブルさんの受け売りでは”くっきりしていて、近隣の大半の製品よりコクがあり第4級と言う格付け以上の香り高いワインになっている。そして熟成しきれば、果実味とタンニンと酸が調和して手のかからない肉料理に鮮やかな能力を発揮する。その適切な見本である1983年ものはキノコを添えた子羊のローストに相応しい。”
ただ、今宵は熟成したエポワスとブルー・ド・オーヴェルニュ、バラカにセル・シュール・シェルなどの若い白カビに合わせられましたが。
子羊は難しいな・・・・。Sommelier R