Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはり、昨夜は

忙しい日が連日続くと意味があるのでしょうが、そんなに甘くはないもので。月末のデスク・ワークがとてもとても進んでしまう、まあそんな日もありましょう。
・Pinot Noir Russian River Valley’05 Paul Hobbs
・Chateau Latour’01 Pauillac
いやあ、お越しいただけると悪い癖なのかお互いにリラックスしてしまうような。ムッシュも心配していただきながらも互いにシガーを燻らせてしまう夜半過ぎでした。先日もシガーをご一緒したばかりですが、昨夜もお楽しみを。
ワインは今回は、テイスティングを兼ねたカリフォルニアのピノノワールを。こちらの方、ソムリエの資格を持たれながらも医療機器メーカーさんの社長さんで。偶にビジネスの延長線上で例えばホテルさんでのレセプションなどでゲストに出されるワインを私からお届けすることが。いやらしい話ですが、私が少しの利益を含めてお渡ししてそこにホテルさん側の持ち込み料が加算されても、純粋にホテルさんのリストよりも随分お安くなりのは当たり前か。ましてやボランジェに関しては西村さんのお陰でおそらく国内でも有数の破格かと。そんなことで今回のご依頼は”市場でもまだ見つかり且つ解かり易い美味しさのカリフォルニアのピノノワール”でした。たいていの場合、西村さんを通すとカリフォルニアとて’90年代などの少し熟成感が楽しめる市場にはあまり見かけないものがご準備いただけるので。そんなことで、このルシアンリヴァー・ヴァレイの洗練されたポール・ホッブスのものを。オーパス・ワンでの偉業の方が耳に付きますがアルゼンチンなどでも中々のワインを作り上げている彼はピノノワールも十分な味わいを。ただ、強さだけを求めるのでは無く余韻にふわりとした浮遊感のような甘みを感じさせ。
ひょんな流れでお供することになったあるバーで若すぎる五大シャトーを選択せざる負えないワイン・リストに。リーズナブルと言えばそうでしたが、まあソムリエとしては将来を占うテイスティングとしては意味があったかと。
良く出来たワインであることには間違えはない。出来すぎたくらいに充実し凝縮したカシスのニュアンスは解かり易く濃密な味わいながらも時間的な私の酒量からしても出来ればブルゴーニュのほうが・・・・・・。
    Sommelier R.Imamura