Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

後半に

6月のスタートは、18:00からのバタバタでしたが中盤は穏やかなもので。ただ、賑やかなマダムの合流で後半は素晴らしいワインを。
・Fixen’88 Mongeard Mugneret
・Laurent Perrier Brut’70
幾分、憂鬱な時間を過ごしていたころにお越しいただけるご常連さんには救われるような感覚も。
今宵は随分お飲みのようで”軽めの赤”でしたが、個人的にも流れを考えれば良かったかと。ヴォーヌ・ロマネの大地主の彼らはブルゴーニュ最北の地フィクサンも作っており。安定感はあるもののテロワールと言うか個性の表現としては欠ける感が。ただ、流石に’88くらいの熟成感とこのヴィンテージであればやはり。アメリカン・チェリーの酸味と甘みが織り成すようなバランスに柔らかいタンニンもまた遅めのこの時間帯はホッとさせられます。
もう、マダムには何を飲まれてもいっしょのような感じにも見て取れましたが私も含めてどおせ飲むのであれば。ヴィンテージ’70でも綺麗に熟成しているものは泡の存在もしっかり確認でき、グラスの中で儚く消え行くようなもので。幾分、酸の波は強く感じられるものの温度の上昇とともに蜂蜜の甘みがじわりじわりと。何となく酸のスタイルはローラン・ペリエらしく思いましたが、いつもお強いムッシュのグラスは残されたシャンパーニュが。ほとんど私が飲み込ませていただいたような感もありますが。相変わらず週末より喉の調子を崩しておりますが今宵も2本のシガーを燻らせ。このところ1本では終わらない晩ばかりで、喉の調子はソムリエとしてもお客様商売としても大切にしたいところではあるのですが止められない紫煙かと・・・・・・・。

             
         Sommelier R.Imamura