Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

しがらみ

3月らしく週1日でのお手伝いの渡辺ソムリエールが来てくれる日はどうも調子が良く。忙しくもあり、そして極上のワインも何本か。
・Meursault Perrieres’99 Albert Grivault
・Pommard’83 Bernard Vaudoisey Mutin
・Chateau de Fonsalette Cuvee Syrah’96 Chateau Rayas
・Gevrey Chambertin’86 Armand Rousseau
・GH.Mamm & Co Brut Grand Cordon
前半はやはり穏やかで、中盤から本来の。動きと言うものが感じられてこそ店舗の意味合いがあるもので。一瞬にしてにぎやかなお坊さんとコーヒー屋さんは美女を伴われるとテンションもいつも以上に。ブルゴーニュの畑の光景がはっきりと脳裏に浮かぶ思いで深いアルベール・グリヴォー。1年程前のテイスティングとは全く異なる落ち着いた酸の円みが柔らかい上質なペリエール。結局3本のボトルを空けられましたが、このポマールはブルゴーニュの難しさを少し。やはり当たり前ではありますがドメーヌの名がとどろくのには大きな意味も。続くローヌとブルゴーニュのトップ生産者の名からもひしひしと感じられる現実が。
しがらみとは狭い祇園街では、離れられないものでしょう。何処かに何かの繋がりが有るお人とは、いずれまた繋がって行くものなのかもしれません。そんな情報を伺いながらもローヌの特別なジャック・レイノーのシラー。’96はまだ硬いのですが、持てるポテンシャルは抜群で。ここから男性のお一人のゲストが3人繋がり紫煙が私を含めて4本上がることに。
ブラインドで出されるにはあまりにもジェラシーを。あまりにも美味なルソーの熟成は贅沢すぎて。ただ、先のレイノーに惑わされソムリエのムッシュのローヌ?と言う答えには残念さも。
今宵、最終の1本はシャンパーニュで。いつも極上のワインをご一緒させていただけるムッシュからの少し4月からのワインのランク下げを伝えられ、それでもご利用の意思をいただけたことの方が嬉しきことでしょう。十分すぎるワインでしょうし、今までのご恩もお返しさせていただくつもりで。この時間はお互いを少し知り合う私的な会話にマムの熟成したロゼの芳香が一段と優雅で甘美な世界感を。肝臓がもたない・・・。  R