Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

連日の

ワインの日の昨夜は、前半からご常連さんが結局一時はお席も埋まる状況に。ただ、後半にひと段落がついてから閉店のお時間にもかかわらずもご利用いただく極上の白ワインが。
・Chablis Les Preuses’87 Rene et Vincent Dauvissat
・Clos Furtet’74 St Emilion
・Cahors’87 Domaine de Landiech
・Bienvenes Batard Montrachet’80 Leflaive
・Chardonnay’80 Robert Mondavi
お仕事がらみの記念の日のムッシュは、お話の中で少しづつ思い出される内容も沢山。ワインの日以上の還元にはなってしまいましたが、まあそれもよいでしょう。テイスティングも兼ねたシャブリのクラッシックな造り手の代表格のドーヴィサの’87は期待のレ・プリューズでしたがグラン・クリュの滑らかさよりは強固なミネラルが未だに。トランスバージュの上でやはりかなりの時間を要しましたが、後半には流石の片鱗を。
サンテミリオンの通好みのシャトーのクロ・フルテはムッシュのヴィンテージで。難しい年ながらも理解をしながらのボルドーはしなやかで優しい味わいに心までそんな印象を。まあ、やはり自分の生まれ年は幾らか評価も優しくなるもので。
シェアされるように3本目まで突入されましたが、若い間は黒ワインとも称されるかなり強めのこのカオールは、頃合の良い熟成感を持ちそれらしいスパイシーな印象も。マダムがおっしゃられた桜餅の皮のニュアンスと言うのも頷けたような。
今宵、最上の白ワインが”ようこそ愛人の子”と言うなんとも意味深なモンラッシェは素晴らしい畑でありその上ルフレーブが仕込めば。合わせて楽しまれたモンダヴィシャルドネとの比較は非常に興味深く。異常な程にこの2本の外観の色合いが異なり茶褐色を帯びたカリフォルニアと未だに輝くゴールドのブルゴーニュに、とても驚きがありましたが価格が比較にはならないので評価のしようも中々。ただ、どちらのワインも素晴らしく酸味を残しつつバランスの取れた最上の白のアペラシオンはやはり。そして変化球のようなモンダヴィはコストも含めてとてもお利口な貴重なワインで。

               Sommelier R.Imamura