Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

カリフォルニアの

先週末の土曜日を思い出しながら。やはり連休を迎えると顕著に動きが鈍る私共ではありますが、中盤までは意外に面白い動きもございました。
土曜日なのにお越しの同業者の方や出勤前のママさんなのに22:00過ぎてもお席を立たれず結局その日のお仕事はお休みになられるようで。意外に水商売はそんなこともあられるそうで・・・・。
・Chardonnay’98 Kistler
・Chateau Rauzan Segla’94 Margaux
ビジネスのスタンスと言うものは非常に難しく思われます。こちらのゲストとお隣の同業者の方での楽しまれ方は、ワイン・バーに於けるどちらも重要であり論争にも為り得る状況でしたが。グラスで楽しまれるか?それともボトルで。
ただ、どちらもご準備させていただいているのでその方の思われるままに、が当たり前ですが。ただ、このクラスのものはやはり特別なボトルでありグラスでは残念ながらの世界感で。
カリフォルニアのこちらもカルト、キスラーの今宵は白で。’98ぐらいになると幾分安心感も出てくるものです。私自身の彼らの白の初体験は若すぎるヴィンテージに味わいが強すぎ、上質なものながらも味の要素が多く強いが為に口の中で刺すような暴れ方を感じたことが。この10年の熟成はそう言った不安を十分に解消してくれるトロピカル・フルーツのカクテルのようなアロマをふんだんに放ちつつも落ち着いたバターの香りを。それでもまだまだ成長して行くであろう上質な1本は普段は白を嗜まれないママさんにも受け入れられておりましたが。
シャネルが所有していた時期のローザン・セグラももう少なく成って来たのでは?逆に古いヴィンテージの方が見かける頻度も高く、この辺りの最も使い勝手の良いよりリッチなものは稀少かと。久しぶりであり最後の1本でしたがとてもエレガントに熟成の階段を上がっており、以前はマルゴー村の特徴を持ち得ていないシャトーのような気がしておりましたがやはり上手く仕上がってくるものだなあ、と感心した1本でも。
それにしても在庫が難しく、リストの中に必要なマルゴー村のグラン・ヴァンはおそらくマルゴー、ローザン・セグラ、パルメは外せないでしょう。どれも充実してるとは言いがたい状況に・・・・。

               Sommelier R.Imamura