Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

オーストラリアのガイア

月末を迎えておりますが、実際は先週末で今月は終わったような感も。もちろん最後まで手は抜けませんが、ゆっくりと過ぎる時間にゲストに皆様も思い思いのプライヴェートだったのでは。親娘、ホステスさんの愚痴、ビジネスの兼ね合いのお話、異性間の上司と部下、祇園街お疲れ様の深夜のホステスさんなどいつも通りではありながらも今宵は何となくフランクな夜に。
・Cabernet Sauvignon GAIA’02 Grosset
今夜は幾分穏やかなワインがグラスで。後半のレーメイのムッシュは、いつもながら例外でしたが今宵のお連れには「渋すぎる」と苦言を呈され。確かにその通りですが、個人的には段々このカリフォルニアのパワフル・カベルネにも慣れてきている自分が。
さて、そんな中で西村さんから勧められたオーストラリアのカベルネが。オーストラリアもやはり素晴らしい造り手達は、ヨーロッパに負けず劣らず強気な価格設定を繰り広げており中々思うようには。そこで彼が少し寝かせていたこのグロゼットのガイアを。表記はされてはおりませんでしたが、この地はシラーズという葡萄品種が若干含まれることが許されており幾分甘みと力を蓄えるスタイルが見受けられます。このガイアもおそらくレーメイ同様、いかつく口中をタンニンが支配するものと思われましたが意外にも好みで。もちろんブルゴーニュのような繊細なスタイルではないものの、まるでアメリカン・チェリーのコンポートのシロップを連想させるようなジューシーな口当たりにとても好印象を。今宵はどなたにも評価をいただけた今回の10本ほどの入荷ですが、機会が有られれば。
後、年末を控えたこのところ随分と晴れの日のワインが届けられております。セラーの都合上、一度自宅の地下セラーにて馴染ませてから少しずつ店舗に運んでおり本日などはイタリアの特別を2本。アンティノリのソライア’78とバンフィのブルネロ’86を。特に"太陽がいっぱい”と名づけられたこちらはイタリアのワインの世界を変えた1本で正しくファースト・ヴィンテージ。憧れも含めてあの方にお勧めしたい!ただ、どなたかご興味お有りでしたら・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura