Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

集うワイン・ラヴァー

月末の週末はどちら様も掻きいれ時なのでしょうか?今宵、中盤以降の集中する時間帯にストレスの無い素敵な晩へと流れていきました。
・Blanc Fume de Poilly’04 Didier Dagueneau
・Meursault Clos de la Barre’94 Comtes Lafon
・Hermitage’55 Paul Etienne
仇に為るとは、こお言うことでしょう、シレックスまでは無理でも一度は飲ませてあげたいロワールの特別な造り手ダギュノー。確かにブルゴーニュとは、また異なるスタイルなだけに、こちらのエゴならばおっしゃられる通り。香りを楽しむワインなだけに繊細さは彼のスタイルで。気分とはかくも大事なもの。
今宵、無理した極上の白の極上は。ラフォンの白はいつもながら笑顔が出てしまう。まして少なからず熟成した複雑さを兼ね備えたクロ・ドラ・バレ。上を見ればキリがない彼の所有畑の中ではそれでも中間に位置するこのワインながらも素晴らしい。胡麻のようなアロマの中に含まれる上質なコーヒー豆は赤ワインを何故飲むのか?と疑問を問いかけるぐらいの味わいの多彩さにモンラッシェだけではないブルゴーニュの奥の深さを。思わずデキャンタの中のワインを全て注ぐ行為を躊躇ってしまう1本。
久しぶりにお顔を見ることの出来たワイン・ラヴァーの皆様にホッとする瞬間ながらもワインに対する楽しみ方のそれぞれに、また改めて。このローヌは、経験を問われる1本では。理解に及ぶ方と経験がない方では・・・・。それでも果実の甘みは残しながら、確かにヴィネガーは感じさせます。ただ、儚くワインの何処を見つめるか。これもまた、興味深くひとつのノスタルジー。エゴとは別物の・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura