Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ハートのプレッシャー

昨夜とは打って変わって前半からのバタバタは、週末の体力勝負になりました。また、週末は比較的新たにご常連さんに成って頂けつつあるゲストのご来店が見受けられるのもとても嬉しきことで。
・Sassaicaia’94 Tenuta San Guido
・Chateau Calon Segur’83 St Estephe
東京から今宵戻られたマダムに「ただいま」とおっしゃっていただけるのは、何だかとても心に響く瞬間で。ムッシュは京都での居残りもまだ多いようで、お顔も出していただける機会も。マダムの奮起が伝わる今宵でしたが離れておられただけに連日のムッシュのご利用にお体の心配も。
ということで今宵はハーフ・ボトルのサシカイアを。ピエモンテのガヤとトスカーナのサシカイア、イタリアのツートップを是非お試しいただくチャンスに。’94は中庸的なヴィンテージではありますが、マダムにガヤに比べると穏やかとのコメントを。流石に彼を出されると認めざる負えない印象は否めません。ただ、限りなくピュアに熟成していくボルゲリ・エリアの洗練されたニュアンスを体感していただくには意味ある1本かと。
セギュールに取り付かれたお姉さんは、厳しいヴィンテージ’80のプレッシャーを。探すことを困難に感じられるワインを探してくるのもソムリエの大切な仕事の1つです。ただ、このシャトーの’80は全く見かけないですけど。どなたかお持ちではないですか?
そんなこんなで今宵は、もう一人のおねえさんのヴィンテージ’83を。決めかねておられる状況は、こんな意外な偶然と手持ちに解決が導き出されます。やや、進み気味のコルクではございましたが綺麗に抜栓がされ開けたての酸のシャープさはデキャンタージュで。ダージリン、枯れ葉、シガーのドライな香りが中心でそこからトリュフへと誘われます。
それにしてもセギュールとランシュ・バージュがお好みで、今宵は他所でパルメの’96を試されたようですがお好みでは・・・・・・・・・・。マルゴーのエレガンスなのになあ?まあ、色々ですが。

               Sommelier R.Imamura