Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

深夜のシャンパーニュ

雨降る金曜日は、納得出来ない結果がでそうでしたが深夜のご常連にて解決を。営業時間などこうなれば関係無く、個人的にお付き合いする今宵でした。
・Corton Charlemagne’98 Bruno Clerc
・Delamotte Blanc Blancs’73
お電話が3:00でしたので覚悟は当然。暇だった日はこんなリカバリーに値するゲストには頭が下がる思いです。ましてやグラン・ヴァンの2本に安堵を感じてしまうのもある意味切ないですが。
1本で終わるであろう時間帯でしたのでリクエストの白で、白髭を。ゲストのお一人が「これは赤ワイン?」とおっしゃられたのが印象的でしたが、それくらい後半の余韻にタンニンを感じる力強い白ワイン。まだまだ、硬さは否めないものの濃度の濃いシャルドネの味わいはグラン・クリュのポテンシャルをまざまざと。
綺麗どころが2方合流されると当然もう一本。漫画を通してのワイン・ラヴァーとの話の成り行きでシャンパーニュのヴィンテージを。今月だけで’73を3本目ですが、出て行くときは急激に。現在ではサロンのセカンド・ライン的な役割の印象が強いこのデュラモット。それでもシャンパーニュの良好なヴィンテージの’73は先のルネ・ラルーベル・エポックにも引けをとらない何とも上質な。シャンパーニュの繊細な細かい泡は熟成し琥珀色に酸化した液体に閉じ込め、ノワゼット、アーモンド、カラメル、蜂蜜の甘美な世界を堪能させていただきました。
結果的には帰宅が正しく朝帰りでしたが、何時までも口中に残る優美な余韻に爽やかな朝日が気持ちよく。
ただ、扉を開けると青龍が待ち構えており朝から庶民的なコンビニのサンドイッチを一緒に頬張ることに。現実へと戻る大きなきっかけではございました・・・・・・・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura