Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

こちらも気を使わせてしまい

ワインの日明けの中日は、閑散と。ただ、この日は想定外のムッシュと”つぶやき”をご覧になられ気を使われたムッシュなどカウンターらしい展開の昨夜ではございました。
・Tokay Pinot Gris Brand’94 Josmeyer
・Chateau Langoa Barton’89 St Julien
先日の’73のルネ・ラルーがあった為今月は打ち止めかな?と思っていたムッシュフラリと。寂しいときはこんなご常連さんと飲んでしまうのが常なのですが、今宵も予定通り。
残念なことに今回のアルザスのグラン・クリュはブショネで。珍しく手持ちが2本ございましたので、エイヤッと開けてしまいましたが2本目は健全で楽しいボトルで。夏の夜は偶には白ワインも欲するもので、こちらのムッシュのリクエストの冷生パスタにはぴったりかと。帆立をシンプルにあしらったこの一皿には、やや甘みを主張するこのトカイ・ピノ・グリが意外にドライに引き立たせ。帆立とオリーブ・オイルの甘みにワインが寄り添った感じでマリアージュを。
先日のご来店で、誕生日をあえてお伝えしておりませんでしたので今宵は気を使われて。先のムッシュと掛け合いながらの、比較的年齢の近い三人でしばしリラックス・タイムでした。やや地味な存在のボルドー格付けシャトーではありますが、それでも’89ならば期待を裏切るはずも無く。サンジュリアンらしくバランスを緻密に捉えながらも、骨格のしっかりしたランゴア・バルトン。ご接待のお気持ちをクリアにされる1本であったならば幸いです。
ちなみにそんなこんなで、お話も盛り上がりお一人で来られたムッシュアルザスからブルゴーニュの赤まで2本目のボトルへと手を伸ばされ。穏やかな木曜の夜になりました。
後、ワインお預かりいたしました。本日、自宅の地下に立てかけられております。

               Sommelier R,Imamura