Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

偶然の

世間と言うものは狭いもので。昨夜は噂をすれば、と言うことが実感されるシュチュエーションに。
お初のご利用のご夫婦は、アメリカ人のご主人と奥様は日本の方で。二年前に日本に居を構えられお嬢様も京都の北の有名校に通われ。ふとしたきっかけで、先日ソムリエの田崎さんがそちらで講演会を。他のご常連さんから田崎さんが来られることをお伺いしていたので、ずばり的中してしまいそこからその情報を教えてくれたムッシュとこちらの奥様の繋がりが見えてまいりました。どうやら先のムッシュは昨年までのその学校の父母会の会長さんを。そして今回のマダムは今年の父母会の役員さんのようで。接点が見えたところで、嘘のようでしょうが玄関の扉が開く鐘の音が・・・・・・・・。
まさかとは思いましたが、当のムッシュがいつものように。偶然のこととは言えそこまでタイムリーなのは、今考え直すと少し霊的なまでに。そんなことで少し場が和やかな興奮にも包まれましたが、こんな機会を通じてご縁を広げていただければ幸いです。今年はこちらのムッシュのお坊ちゃんが祇園祭りの稚児さんの後ろに付かれる大役も務められるようで。まして稚児さんもこちらの方々のお知り合いのようで、どうやら皆様祇園さんではご招待を受けられているようです。
そんなムッシュの今宵最後の1杯はボルドーでした。
・Chateau Langoa Barton’97 St Julien
ソムリエの認定証を持つムッシュが3級と間違えずに応えられたのでホッとしました。2級のレオヴィル・バルトンと経営が同じで、何とレオヴィルのラベルに描かれる城館の佇まいはこのランゴアのものです。このランゴアには家紋が描かれておりますが、理由は存じておりません。このところ特にレオヴィル・バルトンの評価が上がっておりこのランゴアも期待をしたいところ。’97はしなやかな酒質ではございますが今正に飲みごろの纏まりを。ノスタルジーまでは感じさせないものの優雅に緻密なバランスを感じさせるあたり流石サンジュリアンのグラン・ヴァンといったところでは・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura