ワインの日でした昨夜は、この日を意識させてくれる二組のゲストのお近づきに微笑ましさも。
・Chardonnay’87 Wynns Coonawarra Estate
・Mas de Daumas Gassac’95
・Barolo Conteisa Cerequio’91 Gromis (Gaja)
オーストラリアの方が先日このワインの評価を、疑わしきもののようにおっしゃられましたが個人的には購入してからもかなり落ち着きが出てきており今回もグラスの選択でお好みのスタイルに仕上げることの面白みを。ワインの日を選ってお越しいただけるムッシュは、お一人ながらも前回も偶然のお隣になられたソムリエの奥様はとても素晴らしい経験をされているのでは。小さいながらも私共の細かい仕事内容をご理解されるのは、決して特殊では無いとは思いますがご主人の生業をより深くご理解されるきっかけにもなるのでは・・・・・・・。
若いヴィンテージであれば良く見かけるものの、ヴァン・ド・ペイの規格でヴィンテージ’95はとても興味深く。ましてやカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、マルベックと言う品種構成も面白く。ボルドーのエレガンスとは趣を異ならせるものの熟成とは不思議なもので。ムッシュ自身もこのワインの若いものは試されていたのでしょう、それだけに違いは明らかで。ただ、テロワールと言ってしまえば感じさせられます後半の余韻にとても獣臭というかインキーな特徴が。ボルドーとはまた違うスタイルにお互いの気持ちは更に高揚するもので。
金曜日は後半が期待されるものですが、何か失礼ながら背負われたようなお一人の男性にお客様を引き寄せる雰囲気はございませんでした。この方がカウンターで寝込まれる前にお引取り頂いて正解でした。今宵も酔われておりましたが、高くなったなー、と言われながら価格調整を据え置きにしていたイタリアの帝王を。グロミスの名を残しながらも実際は彼が仕込むバローロに’91はまだ固さは感じられますが、流石ガヤらしさがはっきりとスミレのアロマに感じられ。一段と華やかに拡がるブケの段階へと突入するころには私も含めた3人では、レギュラー・ボトルでは足りません。まあ、”今宵はこれぐらいにされたら”と言う台詞が綺麗に収まる今宵の最終でしたが・・・・・・・・・・。 Sommelier R.Imamura