Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

そら、美味いわ

毎日の葛藤は人間の証拠ではございますが、昨夜は悩まずしてグラスを近づけるだけで。そら、美味いわ!これで美味しくなければ、なにをもってブルゴーニュを語るのだ、と内に秘めながらでしたがご常連さんでよかったです。
・Gewrztraminer Grand Cru Steinart’98 Riefle
・Echezeaux’83 Jacques Cacheux−Blee
・Chateau Mouton Rothschild’79 Pauillac
深夜のご常連さんは、上手にアルザスを選ばれる以前の同業者さんにあたる方。流石にエージェントで働かれ、ご実家のお寺に帰られたとは言え素晴らしいものを経験されており。高騰するワイン市場に於いて、このアルザスはまだ落ち着いているかのような気にさせられます。1:00以降はこのような華やかな甘口の白も心豊かにさせられ個人的にも落ち着きます。ライチのエキゾチックな印象もまた、暖かくなるこの時期女性の肩があらわになることとも何か相まって・・・・・・・。
久しぶりのブルゴーニュの選択に、偶にはボルドーも離れられるのも、と楽しみな1本でしたがこれがこれが。一昨日のポンソの悪夢を振り払うかの如く。香りだけでテイスティングなど不要な大きな期待を抱かせる正しくグラン・ヴァン。口に含む衝動を抑えることなど・・・・・・。全てにそんなバッカスが舞い降りることなど有り得ませんが、やはり素晴らしいものはそれだけで。
お父さんは今宵は、お一人で。相変わらずのお任せに近いオーダーは、嬉しくも考えさせられることに。もう五大シャトーしかお勧め出来ないのか?とありがたくも複雑な心境は、ワインを飲み込むことで忘れ去られ。日本人が唯一描いたこのヴィンテージ’79は京都の堂本さんが。ストーリー満載ながらも、本音ではこのあたりの話題では彼らの心は今ひとつ捉えることなど・・・・・・・。それでも、お一人でこのような方にご利用いただけるのは個人的には嬉しい。親父とも変わらないほどの年齢の方ですし。
ただ、ボルドーは好みもありますがヴィンテージや数字やエチケットで飲み込まれる感覚が強く・・・・・・・・・・。
今宵もウコンが活躍してくれるでしょう。

              Sommelier R.Imamura