Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

終始・・・・・・

落ち着きつつある4月の後半ではございましたが、終始グラスの拭き上げに追われ。こんな時ご常連さんがテーブルやカウンターの奥にお掛けになられるとナイーヴな状況にも。レイアウトの関係上、グラス用の洗浄機がカウンター手前に設置されている為出来ればここに陣取りたいものです。金曜日のように上手い事ご常連さんがこちらに掛けられれば、とても助かるもので。馴染みの方は比較的ご理解のほどが見えるものです。さて今宵は
・Krug Grande Cuvee
・Morey Saint Denis Clos des Ormes’96 Louis Jado
お引越しの為に腰をマダムが痛められたことから、私の妻のぎっくり腰の話題まで繋がった今宵でしたがこちらのマダムはボランジェでは納得されず。まあ、その都度色々なシャンパーニュをお試しになられたいのは理解に及ぶ範囲内で。そんな時は偶にお気に召されればと、ハーフの特別を開けてしまいます。以前もベル・エポックの’88など素晴らしさに気付かれ。今回はクリュッグを。ご自宅にはお持ちのようでしたが、初のクリュギストへの扉には為られそうには・・・・・・・・。味わいの表現には裏腹な部分もございましょうが、美味しければ2杯目があるはず。ムッシュにはお注ぎできたものの。それでも、他にもグラスにてお楽しみいただけていれば幸いです。お引越し、無理されずに。とは言えやるしかない状況でしょうが。
女性お二人でブルゴーニュのニュイのページからワインを1本選ばれるのは、中々の勇気が必要では。お勧めさせていただいたモレ・サン・ドニ。この村に興味を持たれているのにも理解は出来ます。華やかなピノノワールの膨らみを如実に感じさせてくれるこの区画にはスターが揃い。挙げられたドメーヌは、手持ちが無くご指定のご予算も通常では十分な金額でしたが残念ながらこちらしか合致せず。ただ、十分に期待に違わぬ味わいが想定されるジャドのプルミエは開けたての酸味は気になるものの、徐々に甘みと肉付のまとまりが。コースのお料理をめ一杯4時間掛けてゆっくりとお召し上がりいただいたマダム達には、きっと随分と芳醇な部分が垣間見れていたのでは・・・・・・。4年ぶりの再会を4時間のお食事とおしゃべりで時間を修正されたのでは?ワインが架け橋であれば。

              Sommelier R.Imamura