Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

週末の二日は

月半ばへと突入するこの週末は、金曜日と土曜日が対照的に過ぎていきました。何とも悩ましい金曜の晩は、最終のご常連さんに救われた感じでしたが心穏やかではない心境では。
対照的に土曜の晩は、出足はグラン・ヴァンの威力を感じさせられながらも寂しい感じでしたが中盤以降の追い討ちと後半閉店後も衰えない祇園街の賑わいと欲望と鬱憤が渦巻いて。
・Brunello di Montalcino Reserva’87 Case Basse
・Chateau Lafite Rothschild’62 Pauillac
・Don Ruinart’75
・Clos de Mesnil’86 Krug
久しぶりのご利用に驚きながらも、相変わらずの素晴らしいワインの飲み込みにありがたさも。お連れのムッシュの経営観念についていつも勉強になり。トスカーナのエレガンスが感じられるブルネッロ。カーセ・バッセは稀少であり高品質な珠玉の熟成感が溢れており、スミレのアロマが華やかでトスカーナのトップを疑いなく。
五大シャトーは、リストのプライスを見直さなければ次の仕入れで眼が飛び出ることに。最もフィネスが感じられる女性観が問われるラフィット。細面でしなやかさがこのシャトーのトップであり続ける理由で。ましてやヴィンテージ’62は熟成の極みに到達しながらも真の強さも感じさせる期待以上の筆頭でした。柔らかく甘みが凝縮する、しゃなりとした後姿が悲しいほど繊細で。
新年のご挨拶は、お連れの女性が変わられておりましたがシャンパーニュの特別の熟成を2本。リュイナールもかなり古参のハウス。シャルドネ種のみで奏でられる30年以上の熟成のハーモニーは、酸のニュアンスが綺麗でバランスの取れた容姿はワイン界の淑女で。
クロ・ド・メニルの’86はクリュッグの300年の創立アニヴァーサリーで、特別なデザインが多少施されておりました。二本目は是非ともの女性のヴァースデイ・ヴィンテージ。久々のクロ・ド・メニルは彼女同様若さが弾けんばかりではございましたが、その中にもまったりとしたコクが膨らみを感じさせ正しく蜜の甘みをワインに閉じ込めた極上の今宵のお楽しみでした。
何とも素晴らしい特別なテイスティングは昨夜との違いを感じずにはおられない今宵になりました。現在4:00を回りました。痴話げんかは止めて、もう帰ってよ! Sommelier R.I