Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

後半が

週末と言うのに、落ち着いた状況に消化不良でした。気がつけば2日の大暴れの貯金がみるみる内に。今年は梅雨の影響がまだ本格化はしていないものの、今宵ワールド・カップの影響は出ていたのでしょうか。後半の祇園の動きが穏やかに。そんな今晩は、やはりご常連さんの動きが
・Chateau Lagrange’81 St Julien
今でこそ日本のサントリーさんが買収し、安定した高水準のグラン・ヴァンを市場にリリースし続ける3級のラグランジュは、’83年以前は基本的には手を出すべからず。ですが、このあたりのヴィンテージのエチケットが、クラッシックで美しいデザインで。一番は中身を重視すべきなのですが、こんな部分もワイン選びにはそそられる物も。現在のラベルはシャトーの外観をそのまま模したシンプルでモダンなもの、かつてはそのシャトーを二人の騎士が両サイドから支えるような愛らしいもので、こちらのご常連もエチケット・コレクション・ブックの1ページに加えられました。
中身の心配は当然ございましたが、以前もこのヴィンテージは極上とはいかないものの、それでも十分に楽しめる精一杯の熟成に耐えておりました。こんなところもワインの楽しみ方では?
それから、もう一方は若いボルドー
・Chateau Calon Segur’93 St Estephe
リストの中から、名指しで選ばれた場合「どうですか?」と問われると基本的には「素晴らしい」としか告げさせていただきません。膨大な量のワインの中からご自身が選ばれた物なので。(赤ワインと白ワインを間違われていたり、辛口と甘口を取り違えておられれば別ですが)もう既に、13年の熟成を経ていますので飲み頃ではありますし、ご理解されながらであれば。ただ、私のリストにはずらりと並ぶカロン・セギュールはヴィンテージ’52まで遡ることが可能で。「美味しいけど、さっき飲んできたイタリア・ワインのほうが美味しかった」よくよく伺うとトスカーナのサシカイアを飲まれていたようでヴィンテージは、記憶すらないようでしたがこれはこれで仕方なく。ただ、ジェントルにお見かけするムッシュにしては、少し残念な表現の仕方に感じられましたが。大人気なく言えば、ございますよテヌータ・サン・グイドのサシカイア、ヴィンテージ’89’84’82が。ただし、今宵のセギュールの’93が2本から4本飲めますが。 R