９日の火曜日は、少しづつ動き出す祇園街が感じられました。
前日までの閑散とした状態から、ご常連さんの組数ではっきりと。深夜１：００以降のカウンターの詰まり具合からも見て取れ。
そんな今宵は、読み取れなかった動きに発注のミスも相まりグラス･シャンパーニュでマグナム・サイズを開けざる負えず。
・Ｂｏｌｌｉｎｇｅｒ Ｓｐｅｃｉａｌ Ｃｕｖｅｅ
今年も引き続き扱わせていただくボランジェ。おそらく他のゲストでしたら他のメゾンのものをお勧めさせていただくこともあったことでしょう。ですが、こちらのムッシュはどんな時も必ず１杯目はこのハウス･シャンパーニュをご所望いただけるので僕には他の選択肢は選べませんでした。マグナムは内容量は２倍ですが、コストは困ったことにＸ２とはいかないもので。ましてや、少し熟成感が出始めたラングドシェンさんの裏張りは稀少な１本であることは・・・・・・・。それでも救われるのは、他のゲストもその様子をご覧になられると次のオーダーがそちらになることです。ご常連さんの粋なご利用はそんな２本分のボトルを今宵のうちに消費させてくれるありがたいはからいでもあります。
ピノ・ノワールによる深みあるアロマに、コクと蜜のような甘みと酸味が一体に感じられる００７のジェームス・ボンドも愛飲したこのボランジェが私の最愛のシャンパーニュであることは未だに・・・・・・・・・。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
