Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’05’02’01’90’81

連休をいただきました。可能な限り めいっぱい堪能いたしました。
お彼岸の 墓参りに 稲荷山への有酸素運動 梅小路公園での禁止されてはいるものの次男とサッカー 愛犬とのお散歩に 花粉症のお薬の補充に 改装された 谷村君のオルトさんへの 冷やかしにトライアンフで。それにしても 次男とは相変わらずの べったりですが 長男は全くの 顔を合わせば 小言ばかりで・・・・・
で 先週末の 素晴らしきワインですが ソムリエとしては有りえない失態で
・Charmes Chambertin'05 Armand Rousseau
・Chassagne Montrachet Morgeot Clos de la Chapelle'01 Louis Jado
・Chateau Clerc Milon'81 Pauillac
・Les Forts de Latour'02 Pauillac
・Chateau Calon Segur'90 St Estephe

ご予約の方々をお待ちしておりましたが、今宵も久々の東京からのムッシュが。またまた、やけぼっくりのマダムを伴われてでしたが お似合いなので僕としても良きことかと。
ですが、やってしまった・・・・。酔ってもいないのに、端的に言うとグラン・クリュと 村名を間違えた。価格的にはおそらくは3倍は・・・・。ですが、引くに引けない相手でもあった?かな。結局、抜栓いたしましたが まあ 約10年分の保管料と利益は頂けなかったか・・・・の。
ですが、初の'05のこのクラスのブルゴーニュのグラン・クリュは 流石の味わいに。おそらくは、まだまだの最上級はあるでしょうが 寧ろこの段階ではチャーミングなこのシャルムは カリフォルニア チックな味わいも感じさせられますが 流石のシャンベルタンの王のアルマン・ルソーかと。手持ちの村名とリュショット、そしてル・シャンベルタンを最大限のパフォーマンスで扱いたいものです。
横で楽しまれたジャドの シャサーニュは、個人的には 十分楽しめるブルゴーニュの 果実味ですが それでも確かに酸は。それはそうなのですが、ここにも価格の問題も。選択されたドクターには申し訳ないですが そのあたりは真摯にお伝えも。ですが、ワイン単体の価格としては勿論お安くもないのも事実で。ただただ、これも失礼ながら お隣のルソーの澱の部分で その差もまた・・・・。だからこそ、2本目へと。お話が辛うじて伝わったかな?
で、今度はご予算も増え 結果ボルドーに。'81は嘗てのエチケットで これはこれで十分にノスタルジーを感じさせる優良なボルドー。ムートンの面影も僅かにですが、ポイヤックの熟れた 綺麗な味わいに久々にほっこりと。
深夜のゲストは、ご不幸が有られたようでしたが ある種の 弔い酒のように。
ボルドー好きが、はっきりと解るムッシュは リストも そこだけ。
前座に据えられたのは 先日はサードでしたが 今宵はセカンドのラトゥールを。'02も買い叩かせていただいた嘗ての 手持ちも最後の1本に。サードも流石の味わいながらも このセカンドは もう ファーストを凌駕するような ほろ苦さとパワフルな甘みに ポイヤックの不動の王様かと。
〆のボトルは、ヴィンテージ・チャートもご覧になられながら。3級ですが、人気と実力も備えるハートは手持ちも15を超えるヴィンテージが。その中でも やはり'90は別格の芳醇な甘みが支配する 格別な飲み頃をここ数年は。
思い出話が、多々なされておりましたが ご一緒させていただき お連れの祇園町のお姉さんもまた ご縁が有ったことを心から感謝いたします。
ささ、3月も終盤ですが 今月も まだまだ苦戦中です 桜の開花も もう直ぐかと。京都の眺望を望みながらワイングラスを傾けに祇園町までお越しいただければ 幸いです!
Sommelier R.Imamura