Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’78

今宵も低調ながらも、ゲストは一組が来られれば帰られまた一組が。といったゆっくりながらも息つく暇も無く。今宵は、偶然のヴィンテージ’78が
・Vieux Chateau Certan’78 Pomerol
・Chateau Grand Puy Lacoste’78 Pauillac
ボルドーの左右の岸から上手に1本づつ、グレート・ヴィンテージが抜栓され。ポムロール・エリアのなかでは珍しくカベルネ・スタイルのこのシャトーは兼ねてより名声を博していたもの。複雑でありながら繊細なよりメドックのニュアンスをもかもし出す味わいには、強い構成力をもちミントやカシスのアロマが顕著で優雅な印象が感じられる。これに、また熟成感が加わり贅沢なブケがこの上なく・・・・・・・・。
メドックのグラン・ヴァンだけでもヴィンテージ’78はパルメ、ランシュバージュこのグランピュイ・ラコストとお選び頂け。奇しくも偉大な生産年のこの年に、このときのオーナーさんは健康上の問題で他に譲渡せざるを負えなかったようですが安定した酒質は、明らかでがっしりとした骨格は5級とは思えない力を感じさせます。ある意味お利口なオールド・ヴィンテージのグラン・ヴァンであることは、さでに実証されております。
そんな今宵も更けていっておりましたが、最終には熱い和食の料理人さんがお一人で。随分訴えかけるお話かたに、何か感じる部分もございましたがよくよく聞けば同い年で。理想に思い悩む世代ではないでしょうか?料理長さんとして厨房の中におられるのとソムリエとして表を立ち振る舞う違いはあるにせよ思いは近いものがあることに、尽きない話にしばし時をわすれてしまいました。
さて、明日も新たなワインとお人に出会いたい・・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura