予想以上に苦戦を強いられた今宵の水曜日は、前半のご接待がある意味静かに過ごせた事は前向きに。ですが、格好は付かなかったのでは・・・・・。
もひとつは、昨日満席でお断りせざる負えなかったご常連のムッシュが今宵はカウンターにてシガーを噴かせたこと。
そして、全てのご常連さんにある程度はお相手させていただける時間的な余裕があったこと。
さて、ワインについては今宵は五大シャトーのひとつムートンが自社畑から生産するオー・ド・ヴィーについて。
・Ｅａｕ ｄｅ Ｖｉｅ ｄｅ Ｍａｒｃ ｄ’Ａｑｕｉｔａｉｎｅ ｄｅ Ｍｏｕｔｏｎ Ｒｏｔｈｓｃｈｉｌｄ
琥珀色に揺らめく液体からは、しっかりと時の移ろいが感じられ、鼻腔をくすぐる力強いアロマからショコラや鉄観音茶のブケがひろがり奥行きのある時間が流れるこの上質で、完成されたデジェスティフは私のお気に入りのひとつ。酔いが回るほどに欲せられる留めのお酒が１杯では止められず３杯になってしまい明日苦しむ方程式がぴったりで・・・・・・・・・・・・。
今宵は珍しくお一人で、ご接待後の後味の悪さをリセットしにお越しになられ。上質な甘みに酔われるまでも無く話し込んでしまいましたが、私共ソムリエやおそらくバーテンダーさんにとっても今宵の最後の１杯を私にお選びいただけるのは、とても光栄なことで。大げさかもしれませんが私はそう思います。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
