Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

白ワインのページが苦しくなる

6月の最終は、この上なく素晴らしい結果に。3年前と比較すると今年はワインバーだけでビストロ・ワインバーの二つのフロアの売上を上げてしまいました。一体何が起こっているのか・・・・・・・・。今宵は週末らしく最高のグラン・ヴァンが
・Meursault Les Criots’88 Jean Michel Gaunoux
・Pommard Hospices de Beaune’82 Cyrot Chaudon & Bouchard
・Corton Charlemagne’89 Louis Latour
・”Y”Lur Saluce
珍しい赤のムルソー。ヴィンテージも’88と面白みがある1本。コート・ド・ボーヌらしい果実味が強く、酸のバランスにやや不安定なもののブルゴーニュの奥深さを。
マグナム・ボトルを5名様で。お強いドクターは、二件目にも関わらずハイ・ピッチにこれまた、綺麗に熟成したピノ・ノワールを。オスピスとは言えブシャールは如何なものかと若干の不安要素もございましたが、なんの事は無いヴィンテージ’82をボルドーの独り舞台にはさせない上質な1本。
先日のコント・ラフォンで白の偉大なグラン・ヴァンに気付かれたムッシュ、今宵も白を。白髭はややベンチ・ウオーマーのように少し長くリストに並んでおりました。いざ出番と言った感でこの上ないポテンシャルを見せつけ。ご常連さんの評判の巣蜂蜜との相性が抜群の甘いコクを見せつけ、絶妙な酸がワインと蜂蜜をもう一口の世界へ誘います。
二本目も白の指定のお任せに、直前にでた貴腐ワインの話題は展開的にこの上なく。イケムが最上とすれば、辛口のイケムはいかが?といった具合にイグレックは、イニシャル”Y”のムッシュにも未体験の不思議なバランスに驚きを。華やかに交じり合う貴腐香を持ちながらも辛口で酸のニュアンスがこれまた妄想を抱かせる特別な1本。ソムリエとしては、熟成したイグレックはお勧めするお料理は腕の見せ所では。
そんな長い今宵は、明日変更されるワイン・リストとお料理の仕込みで、まだまだ終わりません。まだまだ。

              Sommelier R.Imamura