Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お一人にてのご来店

12日の金曜日はワインバーらしく、お一人でのご来店のゲストが多くおられました。上手い事に時間が皆様少しづつ、ずれられたため何とかお相手もさせていただけたかと。
今宵も、ご常連のムッシュは「まとい寿司」さんの美味しいお土産を片手に。お一人の女性が席を立たれると、すぐさま振る舞い酒が始まりました。ボランジェに始まり、カリフォルニア、ボルドーと赤ワインを。シガーを燻らせながらフィーヌまでフルコースの小宴会で、他にお越しになられたご常連には少し甘えさせて頂きながら。(食事制限をしている私にとっては美味なる、お寿司でしたが)
そんな今宵もブルゴーニュのヴィンテージ’90の白、赤が揃い踏みで  
・Criots Batard Montrachet’90 
               Louis Jadot  
・Chassagne Montrachet’90 Leroy 
たった1.6ヘクタールしかない、この特級畑のクリオ・バタール。この畑を10名の所有者で分割する為、実を言うと私もこのワインは初体験でした。資量で調べても、有名なワイン評論家の方でさえ、2つの造り手を試すに留まる稀少なグラン・クリュ。モンラッシェに比べると、ややスケールは小さいものの、そこはグレート・ヴィンテージのなせる美しい熟成感は、アカシアの蜂蜜を思わせ、バターのような濃厚な甘味を。
ほとんど、飲み込めない程「うずら亭」さんにて散財されたムッシュは、わざわざ気を使われお越しになられました。この方とも、長いお付き合いに成りつつあり、先代と共にかわいがって頂けありがたく思います。
白ワインのイメージの強いシャサーニュは、ルロワがリリースする流石と感じさせられる出来に。ヴィンテージのキャラクターも顕著に出ており、豊満なスタイルな中メリハリのある酸味と細やかで熟れたタンニンは、凛とした背筋の伸びるきっちりとした味わいで。好みはありますが、これも認めざる負えない上質なピノ・ノワールでした。東京からのご常連は落ち着いた話口で、お相手も時を忘れ・・・・・・・・。
この後も、深夜1:00以降にワインバーは満席になる週末が楽しみな今夜でした。
さて、明日からのゲストの動きが気になりますが、いかに・・・・・・・・。 
                  Sommelier R.Imamura