Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

仕切りなおし

連休のスタンスが未だ開け気っていないような本日ではありましたが、蒸し暑い中食材の買出しにも。やはり後半のゲストのワインはお昼頃までも胃の中で香りを閉じ込めているような・・・・。
さて、昨夜の仕切りなおしのようなグランヴァンは
・Echezeaux’93 Francois Lamarche
・Nuits Saint Georges Les Corvees Pagets’99 Robert Arnoux
・Batard Montrachet’92 Albert Bichot
連休明けは何時もながら本当にゲストの皆様にお越しいただけるのか、やや不安があるのは何年やっていても感じるものです。
昨夜も予想通りの難しく寂しき状態に今宵はダメですな!と決め付けておりましたが後半に救いはございました。
”様子を見にきたぞ!”とのお越しに気持ちは随分ほぐれ。ただ、今宵は極上のブルゴーニュもどうも相性は・・・。やや、若さが隠せない’93ながらも閉じこもりがちな重たい香りがアタックに。徐々に当然ながらのフランボワーズの小悪魔的な香りに変化しておりましたが、曰く余韻に力を感じられなかったようで。近年、富みに評価を上げるラマルシュも確かにこの辺りは未だ苦しんでいたのかもしれません。
口直しとなりましたでしょうか?随分、贅沢な話になりますがグラン・クリュの後のプルミエと言うのも微妙でしたがロベール・アルヌーの偉大なヴィンテージがまたハーフの熟成感を醸し出すやや大ぶりなミニ・ボトル。
まあ、グラッパも飲まれて酔われていた気もいたしますが。
後半にお一人でのお越しは久々かと。以前は飲み友達と言ってしまえば失礼ですが朝までご一緒することも。今宵は白のグラン・クリュを甘えてしまいましたがバタール、何ともいやらしい響きかと。ヴィンテージの貧弱さと造り手の素性は色々ですが、この価格でブルゴーニュ当別なこの畑は中々。これもソムリエのエゴになってしまいますかね?ご理解いただけていれば幸いですが。幾分、リッチさには欠けるものの男二人でバタールなんて意味深ではあります。ムッシュは二日前のイケム’75の残りを飲まれておりましたが。

           Sommelier R.Imamura