Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ピカソ

18日の土曜日は、雪降る深夜までグラン・ヴァンの芳香漂うワインバーでした。前半は特集よりイタリア・ワインが 
・Barbaresco Masseria’98 Vietti 
・Ygum Merlot Cabernet’96 
・Barolo’95 Prunotto 
歴史有る作り手ヴィエッティは、華やかで女性的なスミレ香を。スイスに接する州「アルト・アディジェ」のユグムは寒い地域でありながらもボルドー右岸スタイルの、しなやかでありながらも骨格のしっかりとした熟成を。トスカーナのアンティノリ社に買収されたこのアジエンダは、この辺りのヴィンテージからエレガントな仕上がりに。中盤からはフランス・ワインに 
・Baron’arques’00 
     Baron Phillipe & Sieur d’arques
・Chateau Beychevelle’98
・Chateau Calon Segur’93 
ムートンとシュール・ダルクがジョイントする南の太陽が感じられるパワフルなワイン、兼ね合いの中で随分お安く頂け現在¥1500−のグラス・ワインでボトルでは¥11000−とかなりお買い得な1本かと。ハート・ラベルは、やや進んだ印象の状態でしたが逆に予想以上に硬さもとれメリハリの有るタンニンは心地好く、この時期の絶対に欠品の許されないグラン・ヴァン。そして、深夜の最後の抜栓は前回、ペトリュ−ス’73をお試し頂いた私とは同級生のヴィンテージのムッシュは今宵も素敵なマダムを引き連れピカソを。 
・Chateau Mouton Rothschild’73 
あのピカソがエチケットを描いた、何より格付1級に昇格したドラマ満載のこのワインはおそらく一生私のワイン・リストからは消えることは無いでしょう。難しい生産年ながらも良い熟成にいたっており、感慨深く何度飲んでも思い入れ多い困った屈指のボルドーかと・・・・・。ですが、それ以上にムッシュの心霊話とマダムの関係(実は私のご常連の姪御さんらしく)の有る方のことが気になってしょうがないホワイト・クリスマスが期待される今宵でした。  
               Sommelier R.Imamura