Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ビッグ・ゲスト

25日の金曜日は、大きな期待を持った日ではありましたが、予想以上の苦戦を強いられました。この日は最近ワイン雑誌に随分頻繁に登場する、ボルドー大学のあの方が、驚いたことに、その方と一緒にテーブルを囲む人たちは、こちらもワイン
雑誌を賑わす「シャトー・メルシャン」の醸造チームの皆さんでした。昨年、何度かお会いした方などもおられ一瞬にして華やかな場に成りましたが、なかなか大変
な状況も。まず、12名様と言う大人数と立場の違うプロフェッショナルの方々の
プレッシャーが。ここのところ、ワインの抜栓やテイスティングで緊張することは
ほとんどなかったのですが、さすがにボルドー大学の香りの先生と世界的にも認められたメルシャンの醸造責任者へのホスト・テイスティングを差し出すグラスは、
心なしか重たく感じ・・・・・。なんとなく、昨年の大晦日ロマネ・コンティ
会の重々しさも・・・・・。本日お楽しみ頂いたワインは
・Savennieres’00 Chateau de Varennes
・Barbaresco’95 GAJA マグナム・ボトル
さすがに、選ばれるワインも玄人筋で。また、赤ワインに関しては色々と掛け合い
もあったものの、とんでもないお宝ワインを含めてマグナム・ボトルを10種以上
ストックしていたことに、改めて「買っておいてよかったー」と思わされました。
やはり、大人数と言うことと中身の味の違いがあることを解っておられるのかと。
ですが、残念なことは愛しのガヤは健全な状態ではあったものの、彼が持つ本来の
力強さと高貴さは、なりを潜めており私自身大満足とはいかないものでした。そして、テイスティングされた方のコメントも「決して、不健全でもなく。状態が悪い
と言うわけでもない、しかし期待する味わいにはいたらない。」とさすがに、厳しくも紳士であり、また謙虚な姿に緊張感が・・・・・。私自身もこの時点で認めてはいたのですが「デキャンタージュに賭ける価値はあるかと」と生意気にもお決まりのセリフを。「それではソムリエさんのテクニックにゆだねましょう!」と憎いほどの大人のやりとりがかわされておりました。

Sommelier R.Imamura