Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

久しぶりのご来店はアンリ・ジャイエで

12日の土曜日は、年末らしさが感じられる勢いで。ビストロ、ワインバーともに
前半からお席が詰まってしまう状況に。本日もお開けしたワイン達に華やかな季節
が感じられるものも多く。
・Chateau Calon Segur’85
・Chateauneuf−du−Pape La Grappe des 
     Papes’82 Paul Jaboulet
・Chateau Laville Haut Brion’80
本日も特集よりグレート・ヴィンテージが。とはいえ、この方先の私の愚痴の原因
の方でしかも、以前お相手させていただいた時に同郷と知り楽しい時間が出来た分
余計に「堪忍してよ!」といった感で。まあ、ハートラベルと目の保養の祇園のお姉さんに免じてとしましょう。ローヌの熟成は稀少で、特に蔵出しのトップドメーヌは興味津々。のびやかに拡がる、菩提樹やムスクの香りはエレガントでブルゴーニュの特別なキュヴェにも肩を並べる1本かと。難しいヴィンテージ’80は、先日のムートンで欠品に。とはいえ聞き逃しませんでした「今日は白ワインで」と言うマダムの声を。それならございます、お生まれ年のボルドーブランが!これまた
珍しいグラーブの特上の造り手、ヴィンテージキャラクターは切ないほど感じられましたが、らしいハチミツのブーケと芳醇な甘味にすがる思いも・・・・・・。
こんなところかと一息ついておりましたら、来られました随分、随分お久しぶりでした。大阪に移転され、足が遠のかれていたドクターが。間もあいたせいか、気を使われたのか高額のご予算をご呈示頂け、お勧めしてしまいました{神の秘薬}を。私共においてもトップクラスのワインラヴァーは、この2年でおそらく頂点の
宝石に例えられる葡萄酒を飲み込まれたようで、このような方にもソムリエは支えられているのだな、と思ってしまいます。神と崇められる男の芸術作品は若さは、否めないものの奥に秘めるねっとりとした甘さと、ガッチリとした筋肉質なタンニンはピノ・ノワールの世界をまたひとつ変える崇高な、なのに村名クラスのモンスターでした。先生には感謝の気持ちが上手に伝えられておりませんが、次回必ず。
そして、ついておられる方はおられるもので。足しげく通っていただければこんな
幻のワインやペトリュース’78までも、ご相伴に預かった愛すべきブラインド・
テイスターも。