Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Appassite

本日のお昼間は、久々のジムに。と言ってもノルマの週3をお盆休みの為に月曜日は果たせなかっただけなのですが。ただただ、そうは言っても休みの日は何となく暴食をしてしまう傾向にあるので・・・・・。
そのジムも暑さで早起きしてしまい10:00すぎから、甲子園の様子を見ながらの通り雨の影響も有り如水館高校の試合を連日で。連日の連投で、可愛そうでしたが点差があれだけ離れてしまえば致し方ないか。エラーが悔やまれますが、これも勝負の世界でしょうから・・・・・。
で昨夜のこれもすったもんだの大文字の晩は
・Appassite di Moscato’90 S.Stefano
京都のお盆を告げる大文字焼きの晩でしたが、今年は放射能の影響の問題も有り色々とすったもんだだったでしょう。毎年、何となくはテナント・ビルの屋上から僅かに眺めることが出来るのでお誘いしながらシャンパーニュでも?と洒落込んでいましたが、今年は静かな展開でしたので・・・・。
まま、その送り火も火が消えますとぽつりぽつりと京都の方と言うよりは遠方からの方々のお姿がちらほら。
もちろん、毎年のご自宅での宴を静められてのドクターの皆様も今年もお越しいただけましたがどうやら毎度ながらも随分酔っておられ。ですので、オーストラリアでボランジェとランシュ・バージュが仕込むカベルネ・シラーズに意外な組み合わせですがアメリカ産のキャビアを。まま、いいか。
何となく男性陣ばかりの中でバイ・ザ・グラスの晩だった様相ですが何時もながらの赤ワイン達の中で〆のデザート・ワインをご所望される方が目立ち。
基本的にはソーテルヌ・バルザックなどの銘柄が毎度ご準備されているのですが、もう1種をおっしゃられる展開もございますのでシャトー・クーテの’95と共にイタリアのパッシートを。しかもこの銘柄はヴィンテージ’90で。貴腐のクーテの’95もやや熟成し始めており琥珀色にとろみを一段と施されながらもこのモスカートの陰干しは琥珀色を越えて黒蜜色に。葡萄品種の特性もあるのでしょうが、イケムでもヴィンテージの新旧を問わず色合いがこのように琥珀や黒蜜など色々と見かけるものです。
お恥ずかしながらもこのサントステファーノの’90は、初めてテイスティングした時は漠然とモスカートでしょ?とチャーミングな甘さを想定しておりましたが、意外や意外やや個性を主張する甘口のシェリーにも通ずる逸品でも。

                       Sommelier R.Imamura