Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Charlopin

お盆休みをいただきました。といっても14日の定休日に15日の月曜を臨時でいただいただけですが。それでもこの終戦の日にお休みをいただけたのは本当に稀で、偶然にも僕の母の誕生日で帰省して孫の顔を見せてあげれただけでもほんの少しの親孝行になっていれば幸いです。
実際には一晩の夕食を家族で楽しんだことと、年2回の墓参りにいったぐらいのことでしょうが。ちなみに今年の夏の家族の晩酌はマムのコルドン・ルージュの’89マグナムを。何時もながら新幹線に揺られながらも、シャンパーニュはまま冷やすだけで直ぐに楽しめる感覚もございますので。
お皿いっぱいの お造りに前半はくいくいと飲み込まれて。
また、とんぼ返りのように月曜の晩は新幹線から降りて自宅の地下セラーのチェックを終わらせ長男を後ろに乗せてベスパ100ccで店舗のセラーの温度状態もチェックに来る 何ともバタバタとしたお盆休みでしたが。
そして本日のお昼は、広島代表の如水館高校が何ともドラマチックな展開で。何度も嫌な予感がしながらの勝利でもありましたが、頑張って欲しいものです。
合わせて8月も気が付けばもう半分が過ぎ。今宵は大文字ですが、後半も是非是非ご愛顧のほどを。
でお盆前のオオカミは
・Clos St Denis’92 Philippe Charlopin Parizot
お盆の週末の2日は何とも難しく。ただただ、久々でのご夫婦でのお越しにマダムのお顔が拝見できたのが。
後半は珍しくムッシュが欠伸をされる始末で暑さも相まってお疲れも有られたのでしょうか。
ジュヴレの造り手の彼ではありますが、このモレのグラン・クリュも非常に定評があり個人的にもクロ・サン・ドニは好みの特級で。他にもデュジャックが譲れないドメーヌですが、一般の方々にはジャイエの薫陶と言う使い古された感の台詞も大切でもあるでしょう。
ゲストの反応は前半はやや、おや?と言う感じも見受けましたのでここには問題点を見出しましたが個人的に感覚を言わせていただけが期待通りの’92の熟れたピノ・ノワールの素晴らしさが全開で。アメリカン・チェリーの完熟の香りを呈し芳醇な甘みに柔らかい酸は完璧なバランスを。そして、繊細な線の細さながらも長い長い余韻の長さに Grand Cru の表記は偽りなく。

                  Sommelier R.Imamura