Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ご新規にて

それにしても新しいヴィンテージのワインの価格の高騰に目を見張ります。今回もオファーを頂いたのですが、どうやらあのプスドールも新たな畑をモレやシャンボールに購入しているらしく。’09ヴィンテージからのリリースのようですが、彼らの味わいの素晴らしさを知るだけに南の造り手が仕込む北のエレガントなエリアのワインにも興味が。ただただ、やはり個人的に考える価格がおそらく隔たりとして倍はいかないものの・・・・・のようで。
また、先日も顧客のムッシュがプリムールに手を。’10にお産まれになられた念願のお嬢さんだけに。また、上お二人のお坊ちゃんにもムートンをご準備されているだけにこの’10の価格が異常だろうが購入しない訳にはいかない故も。必ず必要なのであればプリムールが売り出されたこの時期は逃さないことかとお伝えしましたが、結果はやはり桁が超えるものに。まま、それでもおそらくはお利口な買い物になられたかと思われます。僕には手が出ませんが・・・・。
で昨夜のご新規のゲストは
・Merlot’97 Arrowood Sonoma County
どうもこの晩は、お一人でのゲストが多く入れ代わり立ち代わりのお相手になりましたがままそんな晩もよろしいのでは。
中盤のムッシュは、お電話にてでしたがやっとのことで場所を見つけていただいた形で。玄関周りの問題点も残念ながらですが、店内に入られるとまたそれはそれで。
最初は暑気払いでしょう、すっきりとした白ワインのグラスからでしたが何かぎこちないお相手ながらも徐々にそのお人柄も理解出来始めて結果気が付けば3時間以上はおられたのでは?
また、この方の経営母体があのカリフォルニアの優良な造り手のオーナーであり。まま、買収された形になりますが個人的にもほんの少しだけご縁は有った印象がありましたので話の流れはややスムーズに。
また、お好みのスタイルも最近はメルロー!とのことでしたので、比較的ピノ・ノワール比率の高い僕のカウンターでは気分転換にも。
で、カリフォルニアのアローウッド。’97のメルローは、中々熟れはじめておりメルローの特有な青臭さは完全に溶け込んで。土臭さの表現は、これまた僕的にはシガーのヒュミドール。ここから紫煙が上げられたことも言うまでもないですが。
最後はオード・ヴィーまで飲み込む上質な時間でしたが、サイズはお互い異なるながらも資金繰り等のお話に共感が得られたようで。また、これをご縁に是非是非 単身赴任先の京都の酒場としてご利用ください。

                  Sommelier R.Imamura