Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

神様のオファーならぬ・・・・

本日のお昼はミニで店舗にワインの移動を。先週末から毎日極上のワインをつぶやかせていただけており、流石にセラーのアイテムを月初めながらも補充しておきたく。自宅地下に手持ちがある銘柄のご注文でご提供できない瞬間がもっとも切ない思いをするものですから。
さて、昨夜も中々のワイン達が
・Chateau Margaux’93 Margaux
・Chassagne Montrachet’79 Antonin Rodet
・Nuits Saint Georges Aux Allots’88 Domaine Leroy
中盤まで何とも寂しき状況に12月ながらも嫌な予感はひしひしと感じさせられておりましたが何時ものドクターのお電話に救われる感じで。
今宵の銘柄が中々決めかねられる間にカウンターは、埋まっていき。後からのゲストの意外なオーダーはハーフのシャトー・マルゴー’93で。テイスティングの反応が”あっさりですね?”でしたので、ああ難しいものだなと今宵も考えさせられ。リストを開かれておられたムッシュ五大シャトーをご覧になられており、ハーフの有無を問われましたのできっと何度かはこの位置の銘柄を楽しまれているのだろうと高を括ってしまい。やっと13年とはいえ’93のハーフの味わいは強烈にパワフルな存在ではないもので。しなやかに熟成された繊細な味わいは正にフランスのエスプリかと。ただ、確かに誘惑的な熟成香が醸し出されるにはもう少しのエージングが必要かと。
2本目は普段はブルゴーニュだとおっしゃられておりましたので。ただ、このあたりのヴィンテージは如何ですかね?お試しに?とお勧めいたしましたが、悪いことは続くものでリストへのヴィンテージ記載ミスで’78との記載が。しかも慣れと言いますか、怠慢でしたゲストへの確認もせずに抜栓をしてしまい完全に抜き終わってから気付かされ。後にも引けず変えもございませんでしたので、何事に於いても正直に。事無きを得ましたが何ともばつの悪いと言いますか・・・・。
ま、勝手に感じてはおりましたがご理解いただけたかと。これをご縁に引き続きご愛顧いただいたく存じます。
この時代のネゴシアンのリリースする、ブルゴーニュは非常に素朴で未だに力強く感じられます。もちろん若い段階の力強さとはまた異なるものではありますが。つづく