Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴォルネイ

何だかダラダラと長い夜だったような。中盤のマダムお一人に全て吸い尽くされたような、と言ったら失礼ですが・・・・・。
・Jacquesson Cuvee No730
・Volnay Champans’87 Marquis d’Angervile
・Clos de Vougeot’83 Jean Raphet
京都を代表されるワイン・ラヴァーのムッシュ、相変わらずいつも素敵な女性を伴われ。そして、柔らかい物腰とワインとそれに携わるソムリエに対してありがたいほどの敬意を払われる、とてもとても素敵な方かと。
シャンパーニュからのスタートは、珍しいキュヴェの表記をされるジャクソン複数年のジュースをブレンドするこの730ももう最後の1本か。ヴィンテージ・シャンパーニュのように熟成したコルクともちろん味わいに於いても円い酸によりとてもリッチなものが。猪のテリーヌには、素朴な楽しみが溢れていたかと。
ボーヌのエリアで個人的にも好みのスタイルを紡ぎ出すドメーヌでプスドールとこのダンジェルヴィーユは特別かと。色々な意味であまりお勧めをせずに残しておきたかったこの1本。’87は確かに虎の子の1本では、無いのでしょうがだからこそ今硬さも取れて極上のフルーツのコンフィを感じさせ。ボーヌのテロワールが綺麗に表現される難しいヴィンテージながらも、造り手の技量がたっぷりと詰まる今宵極上の。正しくマルキ、伯爵と言うか貴族的なフィネス溢れる優雅さが。
ブルゴーニュ、確かに魅惑的で赤ワインの中から選ぶのであればやはりローヌとガヤのどれか悩むところですが多くの方が。彼女にとってはいつもでしょうが、価格の高騰は日本国内ではトップのワインはもうどうしようも。今宵はお持込でしたが、グラン・クリュは素晴らしい。ただ、意見としては同じでしたクロ・ヴジョとしては残念かと。まあ、この造り手さん正直言うとあまり扱わせていただくことを・・・・・。ただ、現状こういったオールドのブルゴーニュでしかも響きの良い畑のものであれば場合によっては手を出さざるをえず、ということも。ですが、ご一緒しながら早いペースで私自身は飲み込んでいたのでそえはそれで十分に楽しませていただいていたのですが。それ以上に彼女にとってはこれがデイリー・ワインということが理解は出来ますが何とも贅沢な・・・・・・。
Sommelier R.Imamura