Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

苦い思い

昨日よりスタートした学会の為、昨夜はおそらくドクターの比率が8割ほどのある種異質な感覚が。
素晴らしいワインの数々の反面、まだまだ未熟な自分の立ち振る舞いとセレクトに反省と考えさせられる場面があまりにも多かった昨夜でした。
・Chateau Corton Grancey’76 Louis Latour
・Chateau Grand Puy Lacoste’74 Pauillac
・Chateau Chasse Spleen’93 Moulis
・Barbaresco’75 Gaja
・Mamm Rune Lalou’75
北海道からのドクターも学会で、年に何回かのご利用ではあるのですが遠方から必ずといってお越しいただけるのは本当にありがたい。ただ、今回は何となく残念な結果だったのでは・・・・。ブルゴーニュのオールドは、やはり嗜好品の最たるもののような。素直に’80年代のものでおっしゃられたものをお出しすれば良かったのですが、エゴなのでしょうか?少しでも違う世界をとお勧めしたのは間違えだったのかも・・・・・・。
今宵は巡り合わせなのか他にもこのような苦い思いのボトルが数本あり。やや愚痴っぽいですが、賛否両論の嗜好品に考えさせられました。ただ、マダムの「私の好みは知ってるでしょう?」との一言に引き際を認識させられました。まあ、問題があれば個人的には常識的な範囲で次のボトルへと移行するのですが。
前向きなワインはやはり、ガヤでした。こちらも千葉からのドクターですがガヤ・レイのシャルドネの後に’75を。今宵の鬱憤を晴らすべく予想通りのしなやかさと華やかさに包まれており。今宵最上の1本は、やや儚げな印象を持ち合わせながらも奥深い甘みと上質な酸の立ち上がりを持ち合わせ。
ただただ、最終のシャンパーニュのルネ・ラルー’75に、何となく物言いが付いてしまったことが残念な結果に。まあ、オールドは、本音では開けてみなければ解からないことも現実で。そしてそれを理解した上で信頼できる造り手であり信頼できる業者さんとのお付き合いをさせていただいておりますが・・・・・・。まあ、最終的にはそれでも今宵のマダムのお言葉に尽きるのですが。

              Sommelier R.Imamura