Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お持込は・・・・・・・・

昨夜もお盆でも営業されているのですか?と数組のゲストのご来店はあったものの、遂に今月の貯金は使い果たしてしまう状況でした。
それなのにノムリエとは因果なもので深夜のブルゴーニュの彼女のお電話の魅惑的なお誘いに手招きを。
・Vosne Romanee Aux Brulees’88 Meo Camuzet
・Vosne Romanee Cros Parantoux’88 Henri Jayer
流石にこの2本を並べられると、どんな条件を出されても飲んでしまうような日秘蔵のワインでしょう。ましてや神様の方は、彼の実質的にはラスト・ヴィンテージ。そして出所はあのトロアグロのセラーから、彼女自身の購入で持ち帰りのほぼ完璧な状態で。
カミュゼのブリュレにも心躍りましたが、実は彼女は’88のカミュゼのクロ・パラントォーもお持ちらしく思わず「なぜ、そちらにしなかったんですか?」と傲慢さを全開に彼女曰く三流のソムリエと蔑まれてしまいました。一流はおこがましいものの二流ぐらいの気持ちではあるつもりですが・・・・・・。
さて、ブリュレは残念ながらやや吹いた形跡を残しながらも十分な果実のコンフィを感じさせ。ただ、やはり大御所は格の違いを遂に私のも認めさせる偉大さを。珍しく抜栓時にコルクが鳴くような音を発し、彼女の興奮も最高潮に。「やっぱり生きている!」と。面白いものでドラマに成る方は、そんなシュチュエーションも手繰り寄せられながら。
グラスまでバカラをお持ちになられておりましたがソムリエ・シリーズの場合は酸が当然活き活き感じられ、バカラは芳醇な甘みを。どちらにしても開けたてより華やかな芳香が、薔薇のように浮かび上がり遷ろうブーケに圧倒され。美味しいワインは、どんどん飲み込んでしまう私ですが「もうちょっとゆっくり」と怒られながらも一時間ちょっとの饗宴だったのでは?
何とも贅沢なテイスティングに感謝の気持ちをお伝えしましたが、今月だけでも4本のジャイエを堪能されたそうで・・・・・・・・。
ありがとうございます。

            Sommelier R.Imamura