Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

シャンベルタン?

中々動きが出て来ない週末は、やはり後半に。
前半はバースデイのお姉さんが。ヴィンテージ’74は先日幾つか揃えておりましたので聞き逃すわけにはいかない勝負どころ。結局、気が付けば残りも2アイテムになってしまいましたが。
・Cornas’74 Paul Jaboulet
以前も扱う機会があったローヌの特別なドメーヌですが、ヴィンテージと畑はそこそこと言ったところ。やや、力強い酸が支配するヴィンテージ・キャラクターを色濃く表現するもので、そこのところを理解しながら楽しむ飲み手をもキャパシティを問われるワイン。まあ、そのあたりはそろそろワイン同様成熟された彼女にはお楽しみいただけたのでは。
後半は、先日ロマネ・コンティをご相伴でラッキーにも楽しまれたムッシュが禁句を。「シャンベルタンでも飲もうか」通常グラスではお出ししにくい特級畑なだけに「グラスですか、ボトルですか?」と思わずお伺いを。予想通りグラスでのご所望に仕方なく想定内のワインを一本。
・Chambertin’96 Louis Latour
何度と無く楽しませてくれたドメーヌ・ラインのこの造り手の社シャンベルタンは伸びやかであり、余韻がエレガントな特級畑に値する素晴らしい芳香を放っておりました。ご所望されたムッシュも出されたワインに納得せざるを負えない酒質とエチケットで、生業をシェフとする関西でも有名らしいムッシュはご機嫌でした。
計6杯を後半だけで売り切ることが出来たのは、明日が休日なだけに助かりましたがそれでも利益率は厳しいものでした・・・・・・・・・。
昨夜に続いてグラス・アイテムの充実に連夜のご来店のムッシュはシガーを燻らせながらホクホク顔でした。何故なら、彼は医療機器メーカーの社長さんでありながらもソムリエ資格をお持ちの方ですので。とはいえ、昨夜ジャケットをお忘れになられ今宵二着を背負って帰られた姿には申し訳なく思いました。

               Sommelier R.Imamura