Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

宵山

流石にクライマックスの宵山でお天気も機嫌が良ければそれなりに。まあ、それでもやはり祇園祭と言うよりは烏丸祭りかな・・・・・。
・Mazy Chambertin’88 Frederic Esmonin
それほど忙しくは無いもののカウンターに立ち続ける晩は、相性が良いゲストとの会話も苦痛では無く。
ただ、久しぶりのムッシュにはこのマジ・シャンベルタンの味わいについて”顔色が変わった”と問われた状況に、そうかもしれないかな・・・・。
開けたてはやはり還元状態で私には、ヌメッとした質感の定まらない酸の応酬を感じさせるものだと。ムッシュにはブルゴーニュ特有の表面的な部分としてのジュースのようにさらりとした味わい。こんなコメントでしたが。
続くマダムの”私は好きよ”のお言葉だけで安堵につながる私の顔色はしかと見られていたようで。
実際には、テイスティングのグラスでも二口目の印象はがらりと豹変するもので本来の充実した果実味が主張しグラン・クリュ特有の伸びやかな余韻にもつながる’88らしいスケール感も持ち合わせ。
そんな特級畑なのですが、ふとエチケットに記載されるTable Wineの文字に不思議な気分を。通常記載されていたかな?いや、ルソーなんかには書かれていなかったけど。立派なグラン・ヴァンにテーブル・ワインか、違和感を。イタリアなら何となく理解出来ますが・・・・・・。
それから、狙い撃ちの入荷を。もちろん何となくはお顔が想定される方はおられますがヴィンテージ’82を。しかも垂涎の的のものを。ボルドーからはシャトー・マルゴー、ブルゴーニュはラ・ターシュ、エシェゾーの2アイテム。もちろんあの3文字のドメーヌを。ますます自転車操業へと誘う仕入れになりますが気に為られる方はお声をお掛けいただければ。

               Sommelier R.Imamura